DPA(旧Ignite)のVer9から、新たにStorage I/Oの監視機能が追加されました。
データベースの速度が低下する原因は、CPUの負荷だけでなくStorage I/Oの負荷も関係しています。
DPAでは、SQL文の応答時間において、ストレージのレイテンシやスループット性能がどこまで影響を及ぼしているかを確認することができます。
さらに現在と過去の動向を相互に関連付けながら監視できるため、Storge I/Oの負荷がデータベースのボトルネックとなっているかを容易に特定できます。
閲覧方法も他の監視項目と同様、Webブラウザ上でクリックしてドリルダウンしながら確認できます。
DPAのWebブラウザ画面で監視するデータベースを選択し、”Storage I/O”のタブをクリックします。
クリックすると、下の画像のようなグラフが表示されます。
上のグラフでは、ファイル別にStorage I/0が割いていた時間を表示しています。
タブの”Read” “Write”を選択することで、読み込みと書き込みの時間別に確認することもできます。
下のグラフでは、全待機時間の中でStorage I/0に割いている時間の割合を表示しています。
またタブの”Current”をクリックすると現在のI/O負荷の状況を一括で確認できます。
日次ごとのグラフで表示されていますが、クリックすることで時間ごと、分ごとにドリルダウンできます。
画面左上の”Select a File”を選択することで、選択したファイルのより詳細な情報を閲覧できます。
画面上部では、表示方法を切り替える事でレイテンシやスループットの動向を確認できます。
画面下部では、タブを切り替える事でSQL文やDBのユーザを特定することが出来ます。
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