Veeam ONEで仮想環境の理想的な監視を行う:その5 [Veeam ONE Reporter]


弊社では、VMware・Hyper-Vの仮想環境に特化したモニタリングツールであるVeeam ONEを販売・サポートしております。
今回は、Veeam ONEにおいて収集された仮想環境のさまざまなデータを、グラフや表の形式でわかりやすいレポートを生成するReporter機能を紹介します。

  1. Veeam ONEで仮想環境の理想的な監視を行う:その1 [Veeam ONEについて]
  2. Veeam ONEで仮想環境の理想的な監視を行う:その2 [Veeam ONEのインストール]
  3. Veeam ONEで仮想環境の理想的な監視を行う:その3 [Veeam ONEの設定・利用開始]
  4. Veeam ONEで仮想環境の理想的な監視を行う:その4 [Veeam ONE Monitorの画面]


前回まで紹介していましたVeeam ONE Monitor Clientは、現在進行形で移り変わる仮想環境を監視し、発生しているエラーの内容を確認することができます。

しかし、一定期間のあいだに発生したエラーの一覧や、リソースの使用状況の変化、さらには仮想マシンを新規作成するに当たって必要なリソース量の概算を求めるには不向きです。

今回ご紹介するVeeam ONE Reporterは、そのような、仮想環境のリソース状況や、仮想環境において発生したアラーム一覧、そしてキャパシティプランニング用のデータを、グラフや表の形式で表示し、それをレポートファイルとして出力できる機能を持ち合わせたソフトです。

Reporterの特徴は、ウェブブラウザからアクセスすることができるという点です。
これにより、社内ネットワーク上に存在する複数のマシンからReporterにアクセスし、レポートを縦覧し、必要に応じてダウンロードや印刷が可能となっています。

Veeam ONE ReporterはVeeam ONEインストール時に同時にインストール可能(Microsoft IISの有効化が必要)です。
通常では、Veeam ONEインストールサーバと同じサーバに導入いたしますが、オプションでVeeam ONEインストールサーバ以外にも導入することができます。


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さて、インストール後、デスクトップに「Veeam ONE Reporter」のショートカットアイコンが作成されます。(左画像参照)
このアイコンをクリックいたしますと、既定のウェブブラウザが開き、認証を求められます。

authorization

ここでは、サーバの管理者権限ユーザー「Administrator」を使ってアクセスします。

認証が成功いたしますと、Veeam ONE Reporterのトップページが表示されます。
このページは「ダッシュボード」と呼ばれる画面になります。
このダッシュボードには「VMware Trends」や「VMware Alarms」といった四角い項目が表示されていますが、これはグラフの種類を大きく分けた大項目となります。
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ためしに、「VMware Capacity Planning」を選択してみましょう。
すると、「VMware Capacity Planning」の下にある小項目が、大項目と同じ形で表示されます。

vmware_capacity_planning

drilldown_menu

各小項目のレポートを表示するには、項目ブロックの下矢印ボタンを選択し、開いたドリルダウンメニューから「View Full Report」を選択します。(左画像参照)

他の項目ですが、「Get widget URL」はこの図または表のみを表示するURLを提示します。小項目がグラフ形式で表示されている場合は、凡例やデータにつけるラベルの表示・非表示の切り替えを行う「View Legend」および「View data labels」が追加されます。

さて、ここでは左下にある「Available Resources」からView Reportを選択します。

さて、「View Full Report」ですぐに表示されるわけではありません。環境規模によっては、情報量が多すぎ、かえって把握に時間がかかってしまうでしょう。

そのため、ワンクッションとして、表示するレポートの詳細設定を行う画面が、フローティングされる形で表示されます。

drill_down_report

この設定はレポートごとに異なってきますが、共通して存在していることが多い項目は以下の通りとなります。

  • Scope – 表示対象とする仮想環境の範囲を指定します。例えばvCenter Server単位などで範囲を指定可能です。複数選択も可能です。
  • Datastores – 表示対象とするデータストアの範囲を指定します。絞った仮想環境の範囲からさらに限定を可能にします。
  • Analyze performance data for – 表示対象とする期間の範囲を指定します。1ヶ月、3ヶ月、半年、1年、全期間から選択可能です。

今回はScopeのみ「192.168.0.240」に限定してレポートを表示いたします。
レポートの生成には少々時間がかかり、「Loading」という表示のまま数分待たされることがありますが、落ち着いて表示されるのを待ってください。

しばらくすると以下のようにレポートが表示されます。
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上部ツールバーからページの切り替えが可能です。またレポートの保存はおなじみのフロッピーディスクアイコンから可能です。保存可能なファイル形式も複数あり、ExcelPDFWordから選択可能です。
ExcelやWordで後から追記事項を書き加えていく、ということもでき、取り扱いも便利です。

ここではPDF形式で出力・保存します。
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保存されたpdfファイルをダブルクリックしますと、Adobe Readerで同じようにレポートが表示されました。
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以下のスクリーンショットでは、実際にこのレポートでどのような情報が出力されるかを確認できます。
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このスクリーンショットは1ページ目となります。
レポートの説明(Description)から始まり、パラメータとして設定された値(Report Parameters)、現在のリソース状況と必要なリソース総量(Summary)、そして各仮想ホストごとにネックとなるであろうリソース(表)を表示しています。

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このスクリーンショットは各仮想ホストごとの状態を示しているページとなります。
上部に物理リソースの情報、リソースの使用率、推奨される行動と増強が必要なリソース、そして指定された範囲での、各リソースのパフォーマンス傾向を示すグラフが続きます。


もし全レポートを一覧から縦覧し選択したい場合は、ダッシュボード画面上部にある「Workspace」を選択すると、レポートが一覧で表示されます。検索機能等をお使いいただき、適宜必要なレポートを選択してください。

workspace

このように、Veeam ONE Reporterでは各リソースのこれまでの使用状況や、これからのリソース消費傾向の把握に役立つレポートを見やすい形で作成し、表示できます。

本記事にてこのVeeam ONEを紹介する記事シリーズをひとまず終了といたします。
本製品のより詳しい説明はVeeam ONEの製品紹介サイトを、お問い合わせに関しては、こちらのフォームよりお願いいたします。
この記事によって、皆様がVeeam ONEに対する興味を持っていただければ、大変嬉しく思います。

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