Veeamは以前からジョブの実行結果をメールで通知することが可能でしたが、それほど細かい設定は行えず、不便に感じる箇所も所々ありました。
Version 8ではそんな不便を解消するべく、メール通知機能が強化され、痒い所に手が届く機能となっております。
1. リトライジョブが実行された場合に、ジョブの結果をまとめて通知
ジョブが負荷などの一時的な理由で失敗した場合、しばらく時間を空けてからジョブを実行することで成功する可能性があります。そのようなときのためにジョブが失敗してから数分後にジョブを自動で再実行する機能があります。
メール通知はジョブの終了時に送信されるため、Version 7まではリトライジョブの度に送信されておりました。つまりリトライジョブが3回実行された場合には、通常のジョブ+リトライジョブ3回分で4通のメールが送信されます。
Version 8ではこの部分が改善され、リトライジョブが実行される場合、メール通知の送信を抑制する機能が追加されます。これを有効にすることで、最後のリトライジョブ終了後にすべての通知を1通のメールにまとめて送信することが可能です。
2. ジョブ単位での通知設定
今までもジョブ単位で送信先を設定することはできました。しかし、成功/失敗/警告のようなメールを送信する条件など、ほとんどの設定はVeeam全体での共有となっています。
Version 8ではジョブ単位で行える設定が増えました。全体で共有となっていた設定がジョブ単位で行え、ジョブごとにメール通知を送信する条件や件名などを設定できるようになります。
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