【Veeam Backup & Replication V8の150以上の機能改善】ファイルリストア・VMware・Hyper-V部分の改善について


前回からご紹介している150以上の機能改善について、今回はファイルリストア・VMware・Hyper-Vに関するものから特長的なものをご紹介します。
※機能改善の一覧についてはこちらから”[技術資料]v8の新機能.pdf”をダウンロード可能です。
//www.climb.co.jp/soft/veeam/document/

  • ファイルレベルリカバリ
    • 上書き/保持オプションの追加
      オリジナルに直接ファイルをリストアする際に、既存のファイルを上書きするか、名前を変更し保存するかを選択できます。この機能はWindowsのVeeamコンソールとWeb UIのEnterprise Managerから利用できます。

filerestore

    • サポートの拡大
      • LVMの論理ボリューム名の表示
      • Solaris UFSのサポート
      • ZFSプールのバージョン5000までのサポート
      • 4Kネイティブディスクのサポート
          ※レジストリに”EnableHvVDK” (DWORD)を値”0″で作成し、ファイルリカバリの際に使用するマウンタを切り替える必要があります。
  • VMware
    • スナップショットハンター
      スナップショットマネージャー上に表示されていないVMのスナップショットまで検出し、統合を実施する機能です。スナップショット検出の際には”統合が必要”な状態のVMのチェックに加え、データストアのスキャンも実施されます。これによりvSphereに登録されていないスナップショットを検出し、VMware KB1002310の手順に従いこれを統合します。ファイルのロック等で統合処理に失敗した場合にはその情報をイベントに記録、そしてロックが解除されることを期待してバックグラウンドで定期的に統合を再試行します。それでも失敗を続ける場合には警告のメールをグローバルの受信者に送信します。
      このように仮想環境への影響が大きいスナップショットが残らないように、Veeamから積極的にデータストアを監視する仕組みが追加され、より安全にバックアップを実施できるようになりました。
    • タグのサポート
      タグをジョブで仮想マシンを指定するための動的な範囲として使用できます。また、オリジナルへの上書きリストアの場合には、タグの情報もリストアされます。
      タグの割り当てを自動化する際にはVeeam ONE(Veeam Business View)の使用をご検討ください。事前に定義した内容に基づいてタグを自動的に割り当て可能です。
      Tag
  • Hyper-V
    • サポートの拡大
      • 共有VHDX:共有されているVHDX仮想ディスクのクラッシュコンシステントなバックアップに対応しました。
      • BitLocker:BitLockerで暗号化されたCSVボリューム上でのCBT(変更ブロック追跡)がサポートされました。
      • スマートページングファイル:レプリケーション時のターゲットでスマートページングファイルの場所を指定できます。
      • Hyper-Vリソースプール:上書きリストアを行う際にリソースプール設定もリストアされます。
    • チェックポイント(スナップショット)ベースのレプリカVM
      複製VMのリストアポイントはVMのチェックポイントとして格納されるように変更されました。これによりVeeamコンソールだけではなくHyper-Vマネージャー等からも複製VMの起動が実施できます。これによりVeeamコンソールが使用できない状態であっても手動で仮想マシンを起動することが可能です。
      restorepoint

また、このようなサポートの追加、新機能の他にもパフォーマンス向上のための改善なども、もちろん行われています。

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