Veeam Backup & ReplicationはVMwareのvSphere Web Clientと統合し、バックアップ操作が行えるプラグインを提供しています。
Enterprise ManagerからvSphere Web Clientにプラグインを導入することで、ジョブの実行結果やストレージ領域、処理したVMの統計情報が表示されます。また、Veeamによって保護されていないVMの特定やキャパシティプランニング(Veeam ONEが必要)をするだけでなく、VeeamZIPやクイックバックアップ機能を使用して、vSphere Web Clientから直接バックアップを作成することができます。
◆バックアップ環境の監視◆
Veeam Backup & Replicationのバックアップ環境の情報が表示されます。
・バックアップサーバ、プロキシサーバ、リポジトリサーバ、実行中のジョブ、スケジュールされたジョブの数
・ジョブの実行結果(Success, Warning, Failed)
・保護しているVM、リストアポイントの数
・各リポジトリの名前、全体容量、空き容量、キャパシティプランニング(Veeam ONEが必要)
◆バックアップの作成◆
プラグインを使用すると、Veeam Backupの管理コンソールを使用することなく、VMware vSphere Web Clientから選択したVMのバックアップを作成することができます。
・VeeamZIP(フルバックアップ)
選択したVMのフルバックアップを作成します。vSphere Web Client上で、バックアップを行うサーバ、保存先のリポジトリサーバ、暗号化のキー、ファイルを保存する期間、圧縮レベルを指定できます。
・クイックバックアップ(増分バックアップ)
選択したVMの増分バックアップを作成します。クイックバックアップを実行するには、このVMをバックアップしているバックアップジョブがすでに存在し、フルバックアップが作成されている必要があります。
クイックバックアップ – バックアップ対象VMの一部のみを増分/差分バックアップ
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