Veeam Backup & Replication v8では、分散アーキテクチャの1つとして、新しく「Tape Server」が追加されました。サポートされているテープ・ライブラリが直接接続されたWindowsマシンに新しいコンポーネントがインストールされ、テープ・ライブラリに対しての読み書きを管理する「プロキシ」になります。
「Tape Server」をセットアップするためには、Windowsサーバにテープ・ライブラリを接続し、MTF (Microsoft Tape Format)をサポートするために、デバイスマネージャに正しく認識されているかを確認します。「不明なメディアチェンジャ」、「他の不明なデバイス」が表示された場合、テープ・ベンダが提供するWindowsドライバをインストールする必要があることに注意してください。
専用の「Tape Server」があれば、Veeamサーバはテープとのデータ移動処理から解放され、物理マシンである必要もなくなります。また、単一のVeeamサーバで複数の「Tape Server」経由で異なる場所から複数のテープ・ドライブまたはライブラリを管理することができます。
テープ・カタログはメインのVeeamサーバに存在するので、「Tape Server」に何か起こったとしても、データを損失することなく、新しいサーバに置き換えることができます。テープの情報は強化された構成バックアップ機能によっても保護されているので安全安心です。
改善されたのはテープ管理に関することだけではありません。例えば、オフラインのテープに関する情報を保存できる論理コンテナである「Tape Vaults」が追加されました。この保管庫はユーザによって作成され、仮想的に条件によってグループ化されたオフラインテープを移動できます。その結果、オフラインとなったテープ・メディアは格納している棚やオフサイトの場所の名前を設定した保管庫に自動的に割り当てられ、書き込み済みのテープ・メディアを簡単に追跡できるようになります。
最後に、テープの合成フルバックアップ機能です。この新機能を使用すると、テープへのコピー元になるバックアップジョブでフルバックアップを作成することなく、望む頻度でテープに直接フルバックアップを作ることができます。
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