CloudBerry Backup によるバックアップは圧縮やブロックレベルでの差分バックアップなどが利用でき、バックアップ処理の速度を高速化できるように設計されています。このブログでは、CloudBerry backup速度の向上を見込める小技をご紹介します。
1. ファイアウォールやウィルス対策ソフトの確認
ファイアウォールやウィルス対策ソフトにより帯域が制限されることがあります。そのため、以下のプログラムを信頼済みリストに加えることで改善されることがあります。
・CBBackupPlan.exe
・CloudBerry Backup Server Edition.exe もしくは、CloudBerry Backup Enterprise Edition.exe
・CloudBerry.Backup.Scheduler.exe
・cbb.exe
※もしくはバックアップを実行前に、可能であれば各種ファイアウォール等を無効にする
2. マルチスレッド設定
通常はスレッド数を増やすことで速度が向上しますが、一部のインターネットプロバイダは接続数を制限しているためこれにより逆に速度が低下してしまうことがあります。
「オプション」の「上級設定」から「スレッド数」を「1」にし複数スレッドでの処理を無効にすることで改善することがあります。
3. チャンクサイズの設定
サイズの大きいファイルを分割してアップロードするオプションです。「オプション」の「上級設定」、「ファイル群のサイズ」から変更できます。エラー等がなければチャンクサイズは大きい方が高速ですが、エラーが発生した場合のリロードを考えた場合、チャンクサイズが小さい方が高速になります。このオプションは一概には言えませんが、ネットワーク環境の安定性等により最適値は変わってきます。
※CloudBerryの推奨値は約10~20 MBです。
4. メモリ使用量の設定
大きなサイズのファイルや大量のファイルをバックアップする場合には、メモリ不足で遅くなることがあります。デフォルトではスレッド数×チャンクサイズ×2のメモリを使用するように設定しています。
そのため、下記のように設定を変更することで速度が改善することがあります。
(1) 以下パスにある “enginesettings.list”を参照します。
“C:\ProgramData\CloudBerry Backup Server Edition\“(エディションにより多少異なります)
または
“C:\ProgramData\CloudBerryLab\CloudBerry Backup”
(2) “enginesettings.list”をメモ帳で開き、以下のようなタグを検索します。
<MemoryManagerMaxMemoryUsage>
(3) より大きな値を指定します。例:1073741824 (1 GB) その後、変更を保存します。
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