ニューオリンズで行われている仮想環境のデータ保護ソリューションを提供するVeeamのイベントVeeamONのセッションの様子をご紹介します。VeeamONは3日間にわたり開催されており、今回は最終日のセッションの様子です(2日目のセッションの様子、その1、その2も是非)。
まず、はジェネラルセッションです。昨日と同様に新製品や新バージョンの発表がありました。
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Veeam Disaster Recovery in Microsoft Azure
新しくVeeam PN(Powered Network)というフリー製品がリリースされ、この製品とAzureへのリストア機能を組み合わせたソリューションの紹介です。Veeam PNはいわゆるソフトウェアデファインドネットワークの一種であり、Azureなどに配置したHUBとなるPNサーバに各拠点に配置したゲートウェイ用のPNサーバを登録するだけで簡単にVPN網を構築できます。これにより、AzureへリストアしたVMを社内ネットワークに簡単に接続できます。
https://www.veeam.com/cloud-disaster-recovery-azure.html
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Veeam Management Pack v8u4
System Centerの管理パックであるMPの新バージョンでMicrosoft Operation Management Suiteとの統合が実施されました。これにより、Microsoft Operation Management Suite内のAzureのダッシュボードでオンプレミス環境のvSphereとHyper-V、Veeam Backup & Replicationをまとめて監視可能になります。
https://www.veeam.com/system-center-management-pack-vmware-hyperv.html
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Veeam Backup for Microsoft Office 365 1.5 & 2.0
Exchange Onlineのメールのバックアップに対応している、本製品ですが、1.5ではスケーラビリティの強化とRESTful APIとPowerShell SDKによる自動化が可能になります。さらにその次の2.0の発表もあり、このバージョンでSharePoint OnlineとOneDrive for Businessのバックアップに対応を予定しています。
次にブレークアウトセッションです。
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How to Back Up and Restore VMware vCenter Server Appliance (vCSA) and Platform Controllers Properly
vCSAをどのようにバックアップし、リストアするのが良いかという紹介です。このセッションではVMware社のEmad YounisがvCSAに関して、PSCとvCenterの構成、PSCがダウンした場合にどのようにフェイルオーバー行えるのかなどを主に紹介し、それに対してVeeamとしてはPSCが全損した場合にどのように復旧したらよいのかという点を解説していました。印象的であったのが、Veeamとしては特別な設定は必要なく、デフォルトの設定のままで問題ないという点です。VMware社としてもイメージレベルのバックアップを推奨しており、vCSA内部のPostgre SQLに対しては逆に個別のバックアップはとらないように勧めていました。
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Backup Repository Best Practices: 2017 Edition
災害対策の観点やリストアの迅速さの観点から以下のようにバックアップリポジトリを作成し、3-2-1ルールに基づいたバックアップを行うためのプラクティスの紹介です。それぞれのリポジトリに関して望まれる要件などを詳細に解説していました。
プライマリ:高速な増分バックアップや迅速なリストア操作を行うためのランディングゾーンとしてのリポジトリ(バックアップジョブのターゲット)
セカンダリ:SLAに基づいた復旧を行うためにある程度の期間の世代を保持することを目的としたリポジトリ(バックアップコピージョブのターゲット)
アーカイブ:万が一の際に使用する(使用しないことが望ましい)バックアップデータをアーカイブするためのリポジトリ、またはテープ
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Programmatic Performance: Dynamic Reallocation of Storage IO Limits to Shrink Backup Windows
NetAppストレージを使用する際に、Veeamと連携することによるメリットを紹介していました。Backup I/Oコントロール機能による速度調整がNetAppストレージのパフォーマンス使用率を最適にできる点など、実際にテストした結果に基づいて解説していました。
日本に帰国後、一部のセッションに関しては詳細な情報を情報局でも展開予定です。
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