弊社取り扱い製品『Accops』はセキュリティをより強固にすることが可能なVDIソリューションです。
VDIソリューションをご紹介している中で、『ネットワークブート型とは何が違いますか 』 とご質問をいただきます。
今回は、シンクライアントを実現させる方式「ネットワークブート型」「デスクトップ仮想化(VDI)型」の違いをご紹介します。
・ネットワークブート型
サーバ上にあるOSイメージをネットワーク経由でブートする方式です。
単一の環境のみしか使用しない場合には1つのイメージを用意すれば良いため、管理が容易になります。
また、一度ブートしてしまえば通常のPCと同じ感覚で操作することができることも特徴です。
ただ、この方式の場合にはOSイメージをブートするための安定したネットワークや処理を行うためのリソースが必要です。
・デスクトップ仮想化(VDI)型
仮想環境にデスクトップ環境を作成し、その環境の画面をクライアント端末に転送して操作する方式です。
1ユーザ毎に1デスクトップを割り当てるため、ネットブート型と比較しても自由なカスタマイズが可能です。
また、処理はサーバ上で行われ、デスクトップの画面のみを転送するため、ネットワークブート型よりも少ないネットワークやリソースで運用が可能です。
ただ、この方式はサーバ上で処理が行われる分のサーバ負荷や、ライセンスが必要となりコストが高価になります。
ここまで見るとVDI型のほうがネットワークブート型よりも自由性、利便性が高いように感じるかと思います。
しかし、これらの方式は実現したいことによって使い分ける必要があります。
例えば、大学にあるパソコン教室のような全員が同じ環境で操作する場合は、「VDI型」よりも「ネットワークブート型」のほうが適しています。
全員が同じ環境を使用するため、1つの同じOSイメージを用意するだけでいいため、コストを抑えて、管理も容易にします。
また、シャットダウン後にデータがすべて削除され、初期の状態に戻る「ネットワークブート型」は多人数が使うパソコン教室と相性が良いです。
ただ、このように大学などの文教であれば「ネットワークブート型」を採用すれば良いというわけでもありません。
たとえば、講義をシンクライアントで行いたい場合は、各講義、学期ごとに環境が異なります。
そのため、その都度OSイメージを変更が必要となり、複数のOSイメージを管理する必要が出てきます。
このような場合は、1つのOSイメージを用意しておき、ユーザ分をクローンで作成することが可能な「VDI型」が適しています。
また、昨今は学生の所持しているPCを講義で使用するBYODを実現したい大学も増えており、BYOD促進の一環として「VDI型」を採用するケースが増えてきています。
今回ご紹介した「ネットワークブート型」と「VDI型」はそれぞれメリット・デメリットがあり、何を実現したいかにより最適な方式を採用する必要があります。
本ブログでは、大学の環境を例にご紹介させていただきました。
弊社が取り扱っている「Accops」では文教に特化して開発された機能をご用意しております。
こちらからは、動画で文教特化の機能について説明しております。
ご興味ございましたら、弊社お問い合わせフォームよりお問い合わせください。
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