vForum2010でVeeam製品のデモを行った際にいくつか質問を頂きました。
質問の内容、回答を記載します。
【質問1】
バックアップできる仮想マシンのサイズの制限は?
【質問1の回答】
バックアップできる仮想マシンのサイズに制限はありません。
※しかしVMware側でESXにストレージを追加する際にブロックサイズを
指定する箇所があり、そのサイズによって作成できる仮想マシンのサイズに制限がかけられています。
■ESXにストレージを追加する際に設定するブロックサイズ毎の作成できる仮想マシンの最大サイズについて
ブロックサイズ1MBの場合 作成できる仮想マシンの最大サイズ :256GB
ブロックサイズ2MBの場合 作成できる仮想マシンの最大サイズ :512GB
ブロックサイズ4MBの場合 作成できる仮想マシンの最大サイズ :1024GB
ブロックサイズ8MBの場合 作成できる仮想マシンの最大サイズ :2048GB
【質問2】
Veeam Backup & Replicationを使用してWindows Server2000とWindows Server2008R2の
Active Directoryからオブジェクトレベルのリカバリをする際に機能的な差はあるか?
※Veeam Backup & Replication Version 5 Enterprise editionの機能「U-AIR」を使用することで
SQL Server 、Active Directory、Exchange Server 、他のDB(Oracle、MySQL等)
からオブジェクトレベルのリカバリが可能です。
【質問2の回答】
Windows Server 2000ではVSSの機能をサポートしていないため
U-AIRの機能を使用してオブジェクトレベルのリカバリはできません。
VSSの機能をサポートしているOSの場合、
U-AIRの機能を使用してActiveDirectoryから
オブジェクトレベルのリカバリが可能です。
【質問3】
Veeam Backup & Reokicationの機能を使用してディザスタリカバリ(障害復旧)を行えるか?
【質問3の回答】
Veeam Backup & Reokicationのレプリケーション機能を使用することで障害復旧が可能です。
例)ESX(A)で障害発生時にESX(B)にレプリケーション(複製)しておいた仮想マシンを電源ONすることで復旧
※レプリケーション(複製)しておいた仮想マシンを電源ONする作業はユーザーがマニュアルで行う必要があります。
Veeam社ではSmartCDP(簡単なContinuous Data Protection)と呼んでいます。
■参考サイト
//www.climb.co.jp/blog_veeam/veeam-backup-1500/
【質問4】
他のアプリケーションの処理の終了時にVeeam Backup & ReplicationのJobを自動で実行可能か?
【質問4の回答】
バックアップ前後に直接サービスを起動・停止行うという設定はないのですが、
バックアップ後に指定したbat等コマンドを実行することはできます。
但し、実行場所はVeeam Backup & ReplicationインストールPCからとなります。
バックアップ前の処理としてはVMWareToolsのbackupScripts.dを利用することで
仮想マシン内でbatファイル実行することは可能と思われます。
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