物理マシンやVMware vSphere、Hyper-V、Nutanix AHVとったハイパーバイザー上の仮想マシンのデータ保護が可能なVeeam Backup & Replication。
任意のストレージにバックアップデータを取得することはもちろん、災害対策やランサムウェア対策を考慮し、取得したバックアップデータをAmazon S3やAzure Blob等のオブジェクトストレージへコピー/アーカイブすることも可能となっております。
Amazon S3や Azure Blobへのコピー/アーカイブを実施するには、Veeam B&Rサーバが各種オブジェクトストレージのエンドポイントに接続できれば実施可能です。そのため、基本的にはVeeamサーバがインターネット接続可能であれば簡単に行うことができます。
ただ、AWS Direct ConnectやAzure ExpressRoute、VPNを構成されているような環境では、Veeamによるオブジェクトストレージへの通信もインターネット経由ではなく、これらを活用したプライベートな接続で実施されたいかと存じます。
このようなプライベートアクセスを実現するためには、Veeamから接続先エンドポイントとして、AWS PrivateLink for Amazon S3や、Azure Private Endpoint を使用するように変更することで対応可能です。
下記記事で、それぞれVeeamによるAmazon S3、Azure Blobへのコピー/アーカイブ実施時の、AWS PrivateLinkやAzure Private Endpintとの連携手順について紹介しておりますので、ご参照ください。
AWS PrivateLinkを介したS3へのバックアップ
Azure Blobプライベートエンドポイントを介したBlobへのバックアップ
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