VeeamON 2022 セッション情報速報⑨


毎年恒例で開催されているVeeamON、今年はラスベガスとバーチャルでの開催となり、日本時間だと5月17~19日に実施されています。ここではいち早くセッションの情報を展開していきます。

その他のセッション情報はこちらよりご覧ください。

・Veeam and Oracle Database Plug-in – 3 Advanced Concepts You Must Know
・Architecting Microsoft 365 backup for service providers: Economics, IaaS and more
・Veeam Backup for Nutanix AHV Overview and Demo Session

Veeam and Oracle Database Plug-in – 3 Advanced Concepts You Must Know

Oracleにてネイティブに提供されているRMANと連携を行うプラグインについて、GFSを意識したRMANサンプルスクリプトの一例や、処理時間改善のプラクティスについて紹介していました。
前半ではGFSのコンセプトはOracleでは直接サポートされていないことに言及しつつ、KEEPパラメータを組み合わせることによるサンプルスクリプト構成を紹介しています。

日時
週次
月次
年次

保持したい期間を過ぎたRMANバックアップを削除するためのサンプルコマンドも紹介されていました。
※注意点として、KEEPオプションを含まないバックアップについても対象となります。

この他、RMAN使用時に指定するチャンネル(DISKまたはSBT_TAPE)について、なぜVeeamはSBT_TAPEを使用しているのか

各チャンネルに割り当てられるメモリ量を変更することで、複数ジョブ実行時のパフォーマンス最適化を紹介していました。


一般的には、各バックアップに割り当てられるチャンネル数が多いほど、処理全体のスループットは向上傾向にありますが、データベース自体の設計やDB領域のディスクI/Oによってはスループット低下の可能性もあるため、慎重にパラメータは調整したほうが良いようです。

Architecting Microsoft 365 backup for service providers: Economics, IaaS and more

オンプレミス、クラウドで展開されているMicrosoft 365のバックアップが行えるVeeam Backup for Microsoft 365について、各コンポーネントサーバ種類、役割の解説から始まり、

別途システム要件を満たしたWindowsマシンを追加することで、データの取得、書き込み処理を行うプロキシサーバとして構成でき、簡単にスケールアウトを意識した構成が取れることを紹介していました。

また、各コンポーネントサーバのサイジングはどのような情報をもとに算出すればいいのか紹介していました。
一般的にはOffice 365組織に保存されているデータ量、大まかな成長率、どれだけの期間データを保持したいのかだけでなく、メールボックスはプライマリだけでなく、アーカイブや共有メールボックスも考慮が必要なのか、OneDriveのユーザ数、SharePointのサイト(個人、共有)、Teamsは対象に含めるのかなどをもとに算出します。

また、Veeamコンソール上からPowerShellを使用することで、Microsoft365組織へアクセスし、大まかなバックアップサイズを算出することも可能です。

この他、バージョン6で追加されたバックアップコピー機能がなぜ必要となるのか解説していました。

バックアップコピー機能については、こちらをご確認ください。

Veeam Backup for Nutanix AHV Overview and Demo Session

本セッションでは、Nutanix AHV環境のバックアップ、リストアが構成できるVeeam Backup for Nutanix AHVの今後リリース予定となるv4について紹介していました。

まず、プロキシアプライアンスのWebコンソール画面が、Veeam Enterprise ManagerやVeeam Backup for AWS/Azure/GCPと同様のデザインに変更されました。
このコンソール画面から一目でバックアップの成功状況、プロキシアプライアンスのリソース使用状況、リポジトリの空き容量、Nutanixクラスタ上での保護割合を確認できます。

また、バックアップジョブ作成画面も一新され、Veeam Backup & Replication v12で追加されるオブジェクトストレージへのダイレクトバックアップもサポートされます。

さらに、GFS設定によるバックアップデータの長期保存や、

Veeam Backup & Replicationではお馴染みのAdvanced Settingsオプションが追加され、バックアップデータが正常か確認するヘルスチェック機能、バックアップファイルの断片化を解消するためのデフラグメントオプション機能、合成フルバックアップやアクティブフルバックアップによる定期的なフルバックアップ作成オプションがサポートされます。

この他、Nutanix VMのリストア時に複数ディスクを並列に処理できるようにエンジンが改良される予定です。

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