VeeamBackup&Replicationではバックアップ処理時に重複排除、圧縮、ChangeBlockTracking、vStorageAPIの機能を使用し、高速バックアップを実現しています。
この中で重複排除と圧縮について紹介します。
VeeamBackup&Replicationではバックアップ処理の際、まず重複排除を行ってから圧縮処理を行っています。
重複排除を簡単に説明すると、同じデータのバックアップを省略しディスクスペースの削減と処理時間短縮する機能です。
重複排除率は実データによってどの程度排除されるか差がでます。
圧縮率も設定とCPU能力等の環境に依存する部分がありますので、
はっきりしたデータを示すことができませんが、
参考として、開発元サイトにあった例を紹介します。
例1)9VM Win2003 servers 2 core two processor Dell 2950
データサイズ:310GB
重複排除率:44%
圧縮率:48%
バックアップサイズ:66GB
例2)4VM Win2008 servers 2 core two processor Dell 2950
データサイズ:200GB
重複排除率:56%
圧縮率:44%
バックアップサイズ:50GB
例3)19VM Windows 2003R2 Servers
データサイズ:490.18GB
重複排除率:38%
圧縮率:37%
バックアップサイズ:70.88GB
例ですが重複排除と圧縮にてバックアップサイズが小さくなっていることが分かると思います。
特に初回バックアップ時はフルバックアップなのでこれらの機能の有無によって速度とストレージエリアに大きく関係することになります。
Job作成時のオプションにて重複排除の有無と
圧縮レベルNone、Low、Optimal、Bestの4段階から選択が可能です。
関連トピックス
- Veeam Backup(Version4.1とVersion5)の重複排除と圧縮を使用した 仮想マシンの圧縮率の比較
- ソースでの重複排除構成に関するアドバンス・ストレージ・オプション【VMWare専用 バックアップ & レプリケーションソフト Veeam】
- StarWindを利用したVeeamバックアップストレージの効率化【Veeam & StarWind】
- バックアップサイズ・時間の目安となる仮想マシンの変更量のレポートを作成【Veeam ONE】
- EMC DDBoostで高速にアクティブフルバックアップ [Veeam Backup & Replication]
- 重複排除と圧縮 機能 [StarWind vSAN]
- バックアップデータのサイズ【VMWare専用 バックアップ & レプリケーションソフト Veeam】
- EMC DDBoostでマージ処理も高速に [Veeam Backup & Replication]
- Druva Phoenixの基本的な機能【Businessエディション】
- 重複排除(De-duplication)技術について【VMWare専用 バックアップ & レプリケーションソフト Veeam】