Veeam Backup and Replication Ver5がリリースされた時にバックアップ・ジョブの増分(incremental)モードがデフォルトになりました。さらにVer4で作成されたジョブはリバースド増分(Reversed incremental)モードとして維持されています。
これには多くの理由があります。この一番大きな理由はこのフォーマットがもっともVeeamがテープへのバックアップに最適だからです。最も大きな違いはテープへの転送で、以前のジョブは大規模なフルバックアップ・ファイル「.VBK」のアーカイブ・ビットを変更していました。リバースド増分(Reversed incremental)は各繰り返しの間に.VBKファイルを変更します。これは、もし.VBKファイルがターゲットのテープに転送された時にアーカイブ・ビットが変更されるということにより毎回そっくりまるごと転送する必要がありました。
.VBKファイルのアーカイブ・ビットの動作は増分(incremental)モードで改善されました。合成(synthetic)の完全な繰り返しで.VBKファイルへ前の増分バックアップを含まれるまで変更されません。新規ジョブ・モードのデフォルト・オプションは合成フル・バックアップに含まれ、フォーエバー・インクリメンタル(永久増分:forever-incremental)と呼ばれます。大きなファイルは存在しますが、データ多重排除用の成熟した候補はストレージ・ターゲット上に利用可能であるべきです。もし多重排除が利用できなければ、.VBKファイルはディスク上で大きなスペースを消費し、一般的に保存構成に依存します。下記の図にこの動きを記します。
新規増分モードの動きは合成フルの間に.VBKファイルに前のジョブ繰り返し.VIBファイルを取り込みます。この時点でアーカイブ・ビットは大規模ファイル用に変更され、テープへの転送スループットに影響します。テープへ転送されたこれらはアーカイブ・ビットが合成フル・オペレーションまで変更されないので、大規模.VBKファイルの変換に保存されます。これはVeeam Backup and Replication v5ではデフォルトの構成です。
テープ・サポートを簡単にできるということがデフォルトになった理由です。これ以外にもバックアップが稼働中にリストアを並行して実行できる、すなわちバックアップ・ファイルはロックされないというのも増分モードの他の機能の1つです。ディスク・ベースのバックアップでは、リバースド増分(Reversed incremental)モードのみを使用することが最適で、Ver4ではデフォルトでした。
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