先日、Veeam Backup & Replication 12のRTM版の提供が開始されました。Veeam 12で実装される主要機能については下記ブログ記事内容にまとめてありますので、
本ブログではVeeam 12 RTM版を触ってみた簡単な所感として、1つ前のバージョンであるVeeam 11から変更された点についてご紹介します。
Veeam構成DBの種類
Veeam 11まではジョブなどのVeeam設定情報を保持する構成DBの種類としては、SQL Serverのみしか利用できず、デフォルトではSQL Server ExpressがVeeamサーバに構成されておりました。
Veeam 12では、構成DBのプラットフォームとして「PostgreSQL」を使用することも可能となっており、デフォルト設定ではPostgreSQLがVeeamサーバに構成されるようになっています。
これにより、パフォーマンスが向上するだけでなく、DBサイズが最大10GBまでしか使用できないといったSQL Server Expressの制約も取り除かれるので、大規模な環境であってもより柔軟に対応できるようになりました。
Veeam 12 RTM版でも下記画像のように、VeeamサーバにPostgreSQL 15が導入されており、設定情報が保持されているVeeamBackupデータベースの存在も確認できました。
ウィザードのシンプル化
まず、Veeam 12ではインストールウィザードのデザインがよりシンプルになっております。
インストールの進捗もステップ単位で表示されるようになったので、よりわかりやくなっていました。
また、Veeam一般設定のメニュー表示も、各認証情報設定がまとめられており、Veeam 12の新機能の一つ、グローバルに保護対象マシンの除外設定が行える「VM Exclusions」の設定項目が追加されております。
さらにジョブのアクティブフルやバックアップデータのヘルスチェックなどに関してのスケジュール設定表示もコンパクトになっており、またヘルスチェックに関してはジョブスケジュールとは別に、単独でスケジュールすることが可能となっております。
このように、Veeam 12では細かな部分がより見やすい表示となっておりますが、全体の使用感やUI自体はVeeam 11とほとんど変わっておりません。そのため、既存でVeeamをご利用されているユーザ様も違和感なくVeeam 12をご使用いただけるかと思います。
仮想マシンバックアップデータの保持単位
Veeam 11までは仮想マシンバックアップデータに関しては、デフォルトでジョブ単位で生成されておりましたが、Veeam 12からはデフォルトでVM(マシン)単位で生成されるようになりました。
マシン単位でバックアップデータが生成されることにより、ジョブ内の一部マシンのバックアップデータのみ物理的に削除したい場合などに、容易に対応できるようになります。
また、Veeam 12の新機能の1つである、他のジョブやリポジトリに簡単にバックアップデータを移動できるVeeaMoverも、各マシン単位で実施できるようになるので、Veeam 12からはマシン単位で保護することが推奨となっております。
VeeaMoverに関しては下記記事内容をご参照ください。
今後もVeeam 12に関する内容をどんどんアップしていく予定です!
Veeam 12はもちろん、Veeamに関する不明な点等ございましたら弊社クライムまでお気軽にお問い合わせください!!
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