Veeam Backup & Replication Enterprise Editionでは「Virtual Lab」と呼ばれる本番環境に影響されない独立した環境の作成が可能です。ユーザーはこの環境を利用して仮想マシンの動作確認、検証を行うことが可能です。
Virtual Labのイメージ画像
※赤枠の部分が「Virtual Lab」のエリアです。
Virtual Lab の特徴
1)
Virtual Labの中に作成された仮想マシンにはvNIC(Virtual Network)を使用してのみアクセスでます。
※他のネットワークからはアクセスできないためセキュリティは高いです。
Virtual Labの中の仮想マシンとVirtual lab外の仮想マシンはIPアドレスが重複しても構いません。
2)
Virtual Lab作成時にプロキシアプライアンスのネットワーク設定を行います。
下記のフォルダにプロキシアプライアンスを作成します。
C:\Program Files\Veeam\Backup and Replication\LiveCD
プロキシアプライアンスはVirtual Labの作成時にそれぞれ異なる設定が可能です。
プロキシアプライアンス作成時にフロッピーディスクイメージを作成します。
※このフロッピーディスクイメージにはログが書かれます。
作成したファイルはVirtual Lab作成時に指定したデータストア内にconfig.flpファイルとして保存されます。
3)
Virtual Labには物理アダプタはありません。
このためセキュリティの高い環境になります。
■サンプル画像
4)
Virtual Labは一台のESX上の1つのvSwitchを使用します、
Virtual Lab上の仮想マシンを移行することはできません。
5)
Veeam Backup & Replication Version 5.0.1では
VMwareのDistributed Virtual Switches (DVS)をサポートします。
Virtual LabでDistributed Virtual Switches (DVS)を使用可能です。
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