Veeam Backup & ReplicationをVMに搭載したiSCSIストレージ・プロセッサとともにVM上にインストールした時にiSCSIイニシエータはゲストVM内にコンフィグレーションする必要があります。このコンフィグレーションはVeeam Backup & ReplicationサーバをiSCSIストレージ・プロセッサーに接続させます。
2つの重要な要素があります。1つはVeeam Backup & Replicationサーバのディスク・マネージメントのスナップイン内でのvSphere環境へ利用可能なストレージを列挙します。下記の図を参照ください。
vSphere (または VI3)用にプロビジョンされたストレージにVeeam Backup & ReplicationサーバのIQN(iSCSI Qualified Name) をiSCSIターゲットのどのゾーンにも加える必要があります。これ例ではストレージはVMFSでフォーマットされた2 TB のLUNです。Windows内でドライバ・パスが確認できるなら、ディスク・マネージメント・スナップイン内でこれらのLUNのインポートまたはフォーマットをしないことです。さらにVeeam Backup & Replication v5以降の設定は自動でWindowsの自動マウント機能を無効にします。自動マウントは新たなドライブへのマウントとボリューム・コンフィグレーションのアサインを自動で可能とします。もし自動マウントがディスエーブルでなく、ユーザがVeeam Backup & ReplicationサーバにVMFSデータストアを追加した時に、オペレーティング・システムはボリュームをイニシャライズし、再シグネチャーし、ESX(i)ホストからリーチできなくなります。
ディスク・マネージメント内でLUNをビジブルにすることで、ストレージ・プロセッサーから提供されているターゲットと LUN IDのビュー含む必要なLUNのすべてがVeeam Backup & Replicationへ利用可能であることを確実にします。
2つ目に、ダイレクトSANアクセス・プロセス・モードはVeeam Backup & Replication内でのバックアップ・ジョブ用のネットワーク・ジョブに移動することなく、処理を実行します。これはVeeam Backup & Replicationサーバが他のモードに移行することなく、ストレージ・プロセッサーと直接コミュニケーションを行うからです。ダイレクトSANアクセス・プロセス・モードは最も高いバックアップパフォーマンスを提供します。」ダイレクトSANアクセスはまたネットワークとホストから負荷を開放するLANフリー・バックアップを構築するためには重要です。もし他のiSCSIイニシエータがバックアップ・ターゲット(VMFSフォーマット以外)にコンフィグレーションされた時、仮想Veeam Backup & ReplicationサーバはVMとして最適なコンフィグレーションとなります。
これはVeeam Backup & Replicationが稼動するVMが、最低でもVLANレベルで、他のネットワークからiSCSIストレージ・ネットワークから切り離されたため2つ以上のネットワーク上に存在することを意味します。
関連トピックス
- VeeamBackup4.0の高速化について【VMWare専用 バックアップ & レプリケーションソフト Veeam】
- iSCSI イニシエータとは
- StarWind vSANでのVMware ホストへの iSCSIデバイスのコンフィギュレーションと接続プロセス
- サービス(デーモンプロセス)の監視・管理【Veeam ONE】
- ストレージ・プロビジョン・オプションがどのように仮想マシンのバックアップに影響するか【VMWare専用 バックアップ & レプリケーションソフト Veeam】
- 仮想環境におけるVeeam Backup & Replication と StarWindストレージでのバックアップのベスト・プラクティス
- iSCSI VMFSボリュームとバックアップ・プロキシーでのDirect SANアクセスのヒント
- StarWind Virtual Tape Library (VTL) for IBM iによるIBM i(AS/400)のデータ保護
- StarWindを利用したVeeamバックアップストレージの効率化【Veeam & StarWind】
- Veeam Backup & Replicationの5つの共通な使用手法