vSphere環境をデザインする時には仮想マシン(VM)へのストレージをどのようにプロビジョンするかを決定する検討に入ります。1つの決め手はRDM(Raw Device Mappings)を使用するかどうかです。RDMはVMFSボリュームの特別なファイルをストレージ・リソース用のプロキシーとして働かせます。クラスタ全体用にフォーマットしたよりも、LUN(logical unit number)は各VMに接続されたRDM用の候補です。RDMを使用するメリットはクラスタリング・サポート要求とVMからストレージ・リソースへディスク・コマンドを直接送れることです。
簡単にいうとRDMはVMのバックアップを複雑にします。Veeam Backup & Replicationの場合はVMが1つ以上のRDMとバックアップできるよう確実にするガイドラインが必要です。物理RDMと一緒になったVMと独立したディスクはVeeam Backup & Replicationではバックアップできません。どちらのケースもこれはVMスナップショットが適応できないからです。Veeam Backup & ReplicationはVMにVMwareスナップショットを命令することでバックアップとレプリケーション・タスクを実行します。RDMをVM上にどのように定義するかは追加ハードウェア・ウィザードで決定されます。下記の構成図はVMに400 GB RDMが追加されるのと関連するRDMオプションを示しています。
これらのオプションはVeeam Backup & ReplicationでVMのバックアップとレプリケーション機能の実行と中止です。RDMのサイズが関連します。特にRDMがVMコンフィグレーション・ファイルを保持するデータストアの最大VMDKサイズより大きい場合、VM上でのスナップショットの実行ではRDMはフェイルします。Veeam Backup & ReplicationがバックアップしたVM用にRDMの仮想モードの使用が必要です。物理モードでのRDMと一体のVMはスナップショットを取ることはできません。
多くのケースで、RDMが使用される場には仮想互換性(コンパチビリティ)を考慮する必要があります。Veeam Backup & Replication機能だけでは無く、VMと対応するRDMをスナップショットする機能です。要求される基本LUNとストレージ・システムの物理特性にアクセスする時のみ物理RDMは利用価値があります。RDMに関連するVMwareドキュメントもVMware vStorage VMFSファイル・システム利用のみに使用するように推奨しています。
Veeam Backup & ReplicationでのVMのリストアにもRDMの使用はインパクトを与えます。通常のフルVMリストアとInstant VM Recoveryの実行で、リカバリーされたVMはVMDKファイルのみで構成されます。RDMはリストア・サイドに指定され、下記の図はRDMが存在する仮想マシンの通常のフル・リストア例です。
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