iSCSI VMFSボリュームとバックアップ・プロキシーでのDirect SANアクセスのヒント


Veeam Backup & ReplicationでDirect SANアクセスを利用するにはiSCSIが最も簡単な手法です。それはイーサネット上でブロック・ストレージ・プロトコールで配信されるからです。Veeam backup proxy(プロキシー)では、ストレージ・ネットワークとマネージメント・ネットワークにアサインされたvmnicを使用することで指定されたストレージ・ネットワーク上でデータの多くを移動されることが可能になります。

Veeamプロキシーは単純にVeeamコンソールとして機能するWindowsサービスです。またこの場合、簡単に物理でも、仮想マシンとしてでも、また同じ環境の両方にも簡単に存在することができます。プロキシー・サービス自体はステートレス(stateless)で、もしシステムがVeeamプロキシーとして割当てられた時はデータの過度については心配することはありません。レポジトリ(repository)はインフラにおいて重要な部分で、バックアップ・データが存在する場所です。

バックアップ・プロキシーがDirect SANアクセスを正確に稼動させるためにiSCSIストレージ・ネットワークへのいくつかのコンポーネントがあります。最初のコンポーネントはiSCSIイニシエータです。これはストレージ・ネットワークのVeeamプロキシーの識別子で、Windowsでコンフィグレーションされます。iSCSIイニシエータはWindows Server 2008には組込まれていて、Windows Server 2003では追加することができます。また各VMware ESX(i)はiSCSIを持っています。Direct SANアクセスを正確に稼動させるためにはすべてのiSCSIイニシエータがストレージ・コントローラ上のiSCSIターゲットに対してアクセスする必要があります。各VMFSボリュームは各iSCSIイニシエータがアクセスできるiSCSIターゲットです。これはストレージ・プロセッサ、及び/またはEthernetネットワーク上のコンフィグレーションが必要です。すべてのiSCSIターゲットとiSCSIイニシエータはストレージ・ネットワーク上で示されるユニークなINQ(iSCSI qualified name)でアサインされます。下記の図はダイレクトSANアクセスとして構成された一般的な 2 x VMFSボリューム、1 x Veeam proxy(Veeamコンソールとは別の)と3つのホスト・クラスタを示しています。

上の例ではVeeam プロキシーは仮想マシン上にインストールされています。もし物理マシンが選択されていればバックアップCPUとI/Oトラフィックはバックアップおよびレプリケーション・ジョブの実行中にはvSphereクラスタでオフになっています。これは Veeam Backup & Replicationインストレーションではデフォルトでの1 x Veeamプロキシーです。これは「VMware Backup Proxy」として参照され、他にプロキシーが追加されないなら使用されている唯一のプロキシーです。もし追加のプロキシー・リソース(追加のCPUリソース、ネットワーク配置など)が必要であれば、どのWindows Serverシステムもプロキシーとして簡単に追加することができます。プロキシーはバックアップとレプリケーション・ジョブの両方に関連するデータ移動タスクを行うステートレスなサービスです。さらに各プロキシーはDirect SAN access, Virtual Appliance、 Network modes, 最適なオプションを選択するAutomatic optionのどの転送モードで稼動するかのコンフィグレーションを持っています。プロキシー動作で詳細な管理が必要な時には下記の図のように各プロキシが実行する方法を正確に選択できます。

ストレージ・ネットワークの観点では、各コンポーネントのESXiホストIQNとVMFSボリュームとVeeamプロキシーは同じネットワークにあります。これによりVeeamバックアップ・タスクのシーケンスはVeeamプロキシーをVMFSボリュームに直接コミュニケーションさせることが可能になります。バックアップ・ジョブのこの部分は仮想マシンがVMwareスナップショット・コマンドを転送後に起こり、 .VMDKデータ(チェンジ・ブロック・トラキング情報)はアプリケーションと一貫性のある、リードオンリー状態でリードすることができます。下記の図はストレージ・ネットワークを示しています。

この方法でプロキシーはデータを移動させるためにVMFSボリュームに直接コミュニケーションすることができます。VeeamプロキシーのiSCSIイニシエータはVMware ESX(i) とよく似て、ローカルiSCSIイニシエータのiSCSIターゲット(通常はSANコントローラIP アドレス)でコンフィグレーションされる必要があります。

この時点でVeeamプロキシーはバックアップ(レプリケーション)プロセスのためにVMFSボリュームへ直接コミュニケーションすることができます。

参考:

iSCSI SAN 構成ガイド (PDF) : VMware ESX 4.1, ESXi 4.1, vCenter Server 4.1
仮想マシン上のVeeam Backup & ReplicationでのiSCSIイニシエータの使用について(Ver6でも有効です。)

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