Veeam Backup Enterprise ManagerによるVeeam Backupサーバの統合管理【Veeam Backup & Replication】


Veeam Backup Enterprise Managerは、複数のVeeam Backupサーバを用いている場合や、大量のジョブを作成する必要がある際などに用いられます。
このような場合に、WebブラウザからVeeam Backup Enterprise Managerへアクセスし、各Veeam Backupサーバを一括で管理、監視することが可能です。
※Veeam Backup Enterprise ManagerのインストーラーはVeeam Backupを購入した際に含まれ、基本的な機能はStandard Editionでも利用可能です。

主な機能としては以下のものが挙げられます。
1)Veeam Backupサーバの状態の監視

2)Veeam Backupサーバやジョブ、VMのレポート表示

3)Veeam Backupで作成したJobの管理

4)バックアップファイルやレプリカVMの状態の表示

5)バックアップからのVMとファイルレベルでのリストア

6)バックアップVMのVirtualLab作成リクエスト

7)ユーザごとの役割・権限設定

1)Veeam Backupサーバの状態の監視
現在から24時間もしくは7日間のVeeam Backupサーバの状態を監視できます。

2)Veeam Backupサーバやジョブ、VMのレポート表示
Veeam Backupサーバの現在の状態や、ジョブ、VM毎の処理についてレポートを表示できます。


3)Veeam Backupで作成したJobの管理
ここでは下記の操作が可能です。
・Jobの開始、停止
・失敗したJobのリトライ
・Jobの設定情報をコピーしたクローンの作成※Enterprise Editionから利用可能です
・Jobの設定情報の編集※Enterprise Editionから利用可能です

4)バックアップファイルやレプリカVMの状態の表示
リストアポイント等を確認できます。


5)バックアップからのVMとファイルレベルでのリストア※Enterprise Editionから利用可能です
バックアップからオリジナルのVMに上書きする形でのリストアとゲストOS内のファイルのリストアを行えます。
※ファイルレベルのリストアではバックアップ時にファイルインデックスを作成する必要があります。

6)バックアップVMのVirtualLab作成リクエスト※Enterprise Editionから利用可能です

SureBackupで作成したVirtualLab内に一時的に仮想マシンを作成するリクエストを出すことが可能です。

7)ユーザごとの役割・権限設定
Veeam Enterprise Managerではユーザごとに以下の役割を設定できます。
Portal Administrator
管理者権限、すべての操作であり、Enterprise Managerの設定やユーザの管理等が行えます。
Portal User
Enterprise Managerを利用するユーザです。設定変更やユーザの管理は行えません。
Restore Operator
リストアのみを行うユーザです。バックアップからのVMとファイルレベルでのリストアのみ可能です。

またPortal UserとRestore OperatorはVMのリストアとファイルレベルのリストアどちらか一方のみ可能といった設定も可能であり、リストアできる仮想マシンやファイルの種類などの制限が可能です。※リストア対象の制限はEnterprise Plus Editionのみの機能です。
これにより各仮想マシンの管理者ユーザが自身でリストアを実施するセルフサービスリカバリも実現可能です。

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