Veeam ONE ReporterのActive Snapshotsレポートのように、Veeam ONE Monitorでスナップショットを検知しても(全ての関連するアラームでも)、VMware Snapshot Managerに表れないが存在する可能性のある「孤立したスナップショット」に関する情報は表示されません。
Veeam ONE ReporterのCustom Infrastructureレポートは、こういった「孤立したスナップショット」を検知するように設定できます。以下に手順を示します。
1) Workspaceタブを開き、スクリーンの左下にあるTemplatesを選択します。
Custom reportsフォルダツリーからCustom Infrastructureを選びます。
2) Parameters欄にあるScopeを設定します。これはどのホストマシンのレポートを作成するかを決めるものです。
Scopeの替わりに、Business View objectからBusiness Viewグループを設定してもかまいません。こちらではBusiness Viewグループでのレポート作成が可能です。
3) Object TypesをVirtual Disk, Virtual Machineに設定します。複数選択はCtrlを押しながらすればできます。
Object Typesではレポート対象をどのオブジェクトにするかを決められます。
4) Columnsで以下のものを追加します。これはレポートで表示される項目の選択です。
Name, VMDK file, Virtual Disk: Label, Snapshot: File name, Snapshot: File size
5) Custom Filterで下図のように設定します。これは検索条件の設定になります。
VMDK file – Contains – 0000
-一度前述のパラメータをセットしたら、レポートでの項目を見やすくするために、Group ByやSort ByをNameに設定してもいいでしょう。
6) Previewをクリックして、レポートが必要な情報を含んでいるか見直し、Saveを押して保存します。これで Workspace > Reports から、このレポートに簡単にアクセスでき、定期的なスケジューリングも可能になります。
「孤立したスナップショット」は一般的にはファイルネームに0000を含むVMDKファイルです。上記の設定でフィルタリングされた、ファイルネームに0000を含むVMDKファイルは大抵スナップショットファイルであり、 これがSnapshot: File nameやSnapshot: File size欄において追加情報を含んでいなければ、「孤立したスナップショット」であると識別できます。
このケースに該当したら、vSphere ClientのデータストアブラウザからそういったVMDKファイルが存在することを、またSnapshot ManagerからこのVMDKファイルが孤立していることを確認してください。
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