仮想環境におけるVeeam Backup & Replication と StarWindストレージでのバックアップのベスト・プラクティス


●ユーザ環境でのStarWind iSCSI SANの使用

StarWind iSCSI SANは一般的なWindowsサーバをiSCSIストレージに短時間で置き換えることができる強力なソフトウェア・ソリューションです。

ギガビット・ネットワーク、充分なストレージを持ったWindowsサーバであればStarWind iSCSI SANをインストールし、VMware ESXiサーバで使用可能なiSCSIターゲットを作成することができます。

StarWind iSCSI SANシステムはESXiサーバ用のLUNとしても、本番ストレージとして、またVeeam Backupサーバのバックアップ・ターゲットとして使用することができます。

StarWind iSCSI SANはiSCSIプロトコール経由でディスクをLUNとして使用できるので、もしこのプロトコールを本番とバックアップの両方にデザインされていれば、ストレージ・ネットワークは最大限に利用できます。

最初にiSCSIネットワークを分離することでパフォーマンスを最適化でき、他のトラフィックタイプによるネットワーク使用による変動から保護することができます。

このネットワーク内部のストレージ・データを移動させることで総合的な環境でのスピードと使用度を最大化にでき、VM(仮想マシン)で使用されている本番ネットワーク全体のデータ移動を回避することができます。本番とバックアップの両者はこの利益を受けることができます。

さらにiSCSIネットワークを保護するためにStarWind SANで「Access Rights」をコンフィグレーションすることができます。

「Least Privilege」として知られているセキュリティ・コンセプトを使用してシステムがタスクを完了に必要なプリビレッジを最少にアサインします。

StarWind iSCSI SANのデフォルトでの設定ではすべてのリモート・イニシエータがLUNに接続することができます。これは短時間で本番環境をスタートアップさせるには効果的な方法です。しかしさらに深いセキュリティが必要な時はESXiサーバとVeeam Backupサーバのみに接続可能なルールセットを変更する必要があります。

●Veeam Backup & ReplicationとStarWind iSCSI SANを使用した仮想マシンのバックアップ

StarWind iSCSI SANで本番とバックアップ用のストレージを設定すれば、Veeam Backup & Replicationの設定に入ります。

StarWind iSCSI SANのようなiSCSIストレージでVMware環境でのバックアップ実行のベスト・プラクティスは「SANモード」の使用です。Veeam BackupサーバはStarWindによるiSCSIファブリックに直接接続し、仮想マシンの仮想ディスクである.vmdkファイルをエクストラクトし、LANネットワークからの影響なくバックアップ・ストレージへそれをセーブすることができます。

このサーバは2つの違ったEthernet接続を持っています。1つはLANネットワーク(vCenterとのコミュニケーションとスナップショットの作成/削除)ともう1つはiSCSIネットワークです。

この二番目の接続経由でVeeamは本番のStarWind iSCSI SANに接続し、使用するサーバのCPUパワーでバックアップ・ジョブを最大スピードで稼働させることができます。StarWind iSCSI SANはまたバックアップ・ストレージを管理し、バックアップの必要に応じてサイズし、iSCSIネットワークに接続します。

バックアップ・ジョブを稼働さえるときジョブ自体のリアルタイム統計を監視しながらDirect SANモードの使用を確認することができます。赤色線でマークした[san]が確認できたらDirect SANモードで稼働していることが確認できます。

このデザインでは、ユーザのすべてのVMwareオペレーションは完全に専用のiSCSIネットワークを使用しています。データ移動は他のネットワーク・トラフィックで作成された制限から分離したネットワークを使用し、すべてのiSCSIデータは最大限可能なスピードで流動します。

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