AWS S3 Glacier Vaultsに代わり、AWS S3 Glacierストレージクラスの活用


CloudBerry(MSP360) BackupのAWS S3 Glacier Vaultのサポート終了にともない、AWS S3 Glacierをストレージクラスとして使用することを推奨します。現在のストレージ使用料は変わらず、S3 Glacierは改善点を持っています。

データ管理:
AWS Glacierは、データのアーカイブと長期的なデータストレージ用に設計されました。AWS S3は高い可用性とパフォーマンスを備えたスケーラブルで安全なオブジェクト・ストレージとして構築されました。したがって、この2製品の主な違いは、データストレージへのアプローチです。AWS Glacierでは、データはボールト(アーカイブ)と呼ばれるユニークなコンテナーに保存されますが、AWS S3 Glacierではデータはオブジェクトとしてバケットに保存されます。

ボールトと比較して、オブジェクトにデータを保管するメリットは何でしょうか?それは簡単で、データ管理がより便利になることです。例えば、ボールトの内容を確認する必要がある場合、まずデータを取得しなければなりません。この作業には、最大で数時間がかかります。ユーザのデータがバケットに保存されているときは、オブジェクトのリストを表示するためにバケットをオープンするだけです。

ストレージ・オプション:
AWS S3ストレージのもう一つのメリットは、「Glacier Deep Archive」ストレージクラスです。S3 Glacier Deep Archiveは、Amazon S3のストレージクラスの中で最も低コストなストレージクラスで、年に1~2回アクセスする可能性のあるデータの長期保存とデジタル保存をサポートしています。このように、Deep Archiveはストレージ・コストを最適化できる優れた選択肢になりえます。

APIの改良:
AWSの公式発表によると、今までのGlacierダイレクトAPIはそのまま機能するようです。しかし、S3 APIを利用することで、S3 Glacierストレージクラスでのデータ管理がより簡単になります。

結論:
AWS S3がAWS Glacierよりも優れている点を考慮した結果、AWS Glacierのサポートを終了し、AWS S3へのデータ移行を推奨することにしました。ユーザ・データを復元するための Glacier  サポートは引き続き行われます。

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