バックアップ元データストアのI/O負荷をコントロール【Veeam B&R Ver8新機能予告⑩】

Veeamはver7から仮想ディスクごとの並列処理機能が加わり、これによりバックアップ、レプリケーション速度が大幅に改善されました。
VeeamはVer7になってどれだけ速くなったのか?並列処理(Parallel Processing)

しかし、この並列処理をフルに実施してしまうとバックアップ元vSphereから同時に複数ディスクを読み取り、データストアのI/Oに負荷がかかり、結果としてディスクの待ち時間が長くなってしまいます。これに対処するためにVer7でもプロキシのタスク数などを制限し、並列数を調整することで対応できましたが、環境によっては柔軟な構成、設定が難しくなっていました。

続きを読む

コメントする

Exchangeサーバ、VSS失敗のチェックリスト

Microsoft ExchangeのバックアップをVeeam Backup & Replicationで実施する場合、以下のようなタイムアウトエラーで失敗することがあります。
Unfreeze error:[Backup job failed]
Cannot create shadow copy of the volumes containing writer’s data
A VSS critical writer has failed. Writer name: [Microsoft Exchange Writer]. Class ID: [{76fe1ac4-15f7-4bcd-987e-8e1acb462fb7}]. Instance ID: [{0db23250-4d1e-42c1-8d14-2be32f448184}]. Writer’s state: [VSS_WS_FAILED_AT_FREEZE]. Error code: [0x800423f2].]
Logging onto the Exchange server after backup has failed and going to a command prompt and typing vssadmin list writers will show all writers and their current state. Typically you will see an Exchange Writer has failed because of a timeout error (error code 9).

続きを読む

コメントする

Linux VMのファイルインデックスとVSSのプレテスト【Veeam B&R Ver8新機能予告⑨】

Veeam Ver7まではLinux VMのバックアップを実施する際にファイルのインデックスを取得できませんでした。
そのため、通常のコンソールからのファイルリストアであれば問題なく実施できましたが、ファイルのインデックスを必要とするEnterprise Manager(Web UI)からのファイルレベルリストアは実施できませんでした。
しかし、Ver8からはLinux VMであってもインデックスの取得が可能になります。
もちろん、Windows VMの場合と同様にインデックスを取得するフォルダの指定/除外設定が可能です。
Linux_index

続きを読む

コメントする

任意のタイミングで個別のVMを増分バックアップ【Veeam B&R Ver8新機能予告⑧】

Veeamのジョブは複数VMを登録し、スケジュールに従って実行されます。そのため、バックアップ時には登録された全てのVMの増分バックアップを取得する必要があり、変更量の多い仮想マシンが混じっていると時間がかかってしまいます。
これを改善するためにVeeam Ver8ではQuick Backup機能が追加されます。この機能によりVMを指定してQuick Backupを実行すると、そのVMに対してのみ増分バックアップの世代を作成できます。
QuickBackup
※v8ではv7で追加されたvSphere Web Clientプラグインも機能強化されます。vSphere Web ClientからQuick Backup、Veeam ZIPを実施可能です。

続きを読む

コメントする

Microsoft SQL Serverのトランザクションログのバックアップ【Veeam B&R Ver8新機能予告⑦ 】

Veeam Ver8からMicrosoft SQL Serverのトランザクションログをバックアップ可能になります。

Backup logs
オプションとしては以下のようなものがあります。
・トランザクションログの取得間隔
→あまり長くするとログの容量が大きくなりすぎるため、5から60分で設定できます。

続きを読む

コメントする

Veeam ONEで仮想環境の理想的な監視を行う:その5 [Veeam ONE Reporter]

弊社では、VMware・Hyper-Vの仮想環境に特化したモニタリングツールであるVeeam ONEを販売・サポートしております。
今回は、Veeam ONEにおいて収集された仮想環境のさまざまなデータを、グラフや表の形式でわかりやすいレポートを生成するReporter機能を紹介します。

  1. Veeam ONEで仮想環境の理想的な監視を行う:その1 [Veeam ONEについて]
  2. Veeam ONEで仮想環境の理想的な監視を行う:その2 [Veeam ONEのインストール]
  3. Veeam ONEで仮想環境の理想的な監視を行う:その3 [Veeam ONEの設定・利用開始]
  4. Veeam ONEで仮想環境の理想的な監視を行う:その4 [Veeam ONE Monitorの画面]

続きを読む

コメントする

プロバイダのストレージを簡単に利用:Veeam Cloud Connect【Veeam B&R Ver8新機能予告⑥ 】

 災害対策DRを考えたときに、リモートサイト(遠隔地)への2次バックアップは必須です。ただ、自社でDRサイトを構築・運用するには巨額の投資が必要であり、プロバイダのDRサービス等を利用していくことも選択肢に入れる必要があります。
 しかし、この場合にも専用回線もしくはVPNの構築、専用の保存先の用意など大きな手間がありました。Veeamではこの問題を解決するためVeeam Cloud Connect機能をVer8から新たに追加します。これによりVeeamを利用しているプロバイダとお客様間で簡単に安全なクラウドリポジトリを構築/提供し、利用できます。
 Veeam Cloud ConnectではプロバイダがCloud GatewayというVeeamの新しいコンポーネントを用意し、各ユーザはインターネットで直接、これ接続します。この際の通信はSSL暗号化で保護され単一のTCPポートを使用します。
CloudConnect

続きを読む

コメントする

Active DirectoryとMS SQL Serverからのアイテムリカバリがより簡単に【Veeam B&R Ver8新機能予告⑤】

Veeam Backup & Replicationでは各アプリケーションのアイテムをリストアする方法としてU-AirとVeeam Explorerという2つの手法を持っていす。この手法のうちVeeam Explorerの方が簡単にアイテムのリストアが可能なのですが、各アプリケーションごとにカスタマイズが必要であるため、Ver7ではExchangeとSharePointのみに対応していました。
しかし、Ver8では対応アプリケーションとして新たにActive DirectoryとSQL Serverが追加され、さらにExchangeの機能改善が行われます。

続きを読む

タグ: , , , | コメントする

レプリケーション機能の拡充【Veeam B&R Ver8新機能予告④】

Veeam Backup & Replication Ver8ではさらにユーザがRTOを強化できるようにレプリケーション機能を強化します。

●バックアップからのレプリケーション
Ver8ではユーザはレプリケーション・ジョブがVMデータを取得する場所を選択できます。通常の運用ストレージからの取得に加えて、バックアップ・ファイルからVMデータを取得しレプリケーションすることができます。これにより同一VMに対して複数のレプリケーションを構成する場合も運用環境から複数回データを取得する必要がなくなるため、運用ストレージに対するデータ保護の処理でのインパクトを抑えることができます。
バックアップからのレプリケーション

続きを読む

タグ: | コメントする

暗号化機能【Veeam B&R Ver8新機能予告③】

Veeam Backup & Replication Ver8にはエンド・ツー・エンドの暗号化をサポートします。
Ver8では:
・ソース・サイドでのデータの保護(バックアップ中)
・ターゲットで暗号化しないデータの保護(レプリケーションやQuick Migrationで)
・Veeamコンポーネント間で転送されるデータの保護
・ハードウェアとソフトウェア・テープ保護同様に、 Backup Copy jobでの暗号化サポート設定での保存データの保護

続きを読む

タグ: | コメントする

Veeam ONEで仮想環境の理想的な監視を行う:その4 [Veeam ONE Monitorの画面]

弊社では、VMware・Hyper-Vの仮想環境に特化したモニタリングツールであるVeeam ONEを販売・サポートしております。
前回は実際に監視を行い、データを収集している様子を紹介いたしましたが、今回はモニタリングで表示される画面をご紹介いたします。

Veeam ONEの画面の左側のインベントリペインからいずれかのアイテムを選択してください。
例えばESXiホストを選択しますと、以下のような画面(Summaryタブ)が出てきます。

続きを読む

コメントする

EMC Data Domain Boostでバックアップを高速化【Veeam B&R Ver8新機能予告②】

Veeam B&R Ver8から新しいレポジトリのタイプとしてData Domainが追加されます。これによりData Domain Boost機能とVeeamでのバックアップを統合して使用することが可能になりました。

Data Domain Boostの機能を利用することで以下のような高速化が可能にあります。

・ソース側での重複排除機能
Data Domainのストレージ上に既に配置されているデータを送信しないように、Veeam(ソース)側で高度な重複排除を実施することが可能です。
これにより、通常のバックアップでの転送量の削減が見込めるのはもちろんのこと、アクティブフルバックアップ(VMを全て読み取りフルバックアップを完全に新規作成)でも既に対象の仮想マシンのバックアップが存在すれば、そのデータは重複排除されますので転送量を大幅に削減できます。
DDBoost

続きを読む

タグ: | コメントする

Veeam + NetAppによる効率的な仮想環境のデータ保護【Veeam B&R Ver8新機能予告①】

●NetAppストレージスナップショットからのバックアップ
Veeam B&R Ver7から追加されたストレージスナップショットからのバックアップ・レプリケーション機能がVer8からはNetAppストレージにも対応します。これにより、高速で仮想環境への影響をほぼ0にした処理を実現可能です。
ストレージスナップショットからのバックアップ
・NetAppのスナップショットコピーから直接バックアップ
・構成モードは7-mode, Cluster-mode共に対応
・ESXiへのデータストアのマウントやVMFSの再署名、一時的なVMの登録、ホスト設定のクリーンアップなどが不要
VMware CBTの活用
・競合製品の20倍高速
・パテント取得中

続きを読む

コメントする

Veeam Backup & Replication Add-on for Kaseya

Veeam Backup & Replication Add-on for Kaseyaはサービス・プロバイダとユーザがvSphereとHyper-V仮想環境をリモートにモニタできるようにKaseya VSA(Virtual System Administrator)用のアドオン・モジュールです。

このアドオン・モジュールはVeeam Backup & Replication用の無償製品で、ユーザは自由にダウンロードすることができます。

続きを読む

コメントする

VMware対応でのNutanixとのVeeamベスト・プラクティス [Veeam Backup & Replication]

WebスケールのNutanixソリューションとそのデータ・ローカリティー技術はVeeam Backup & Replicationの分散とスケースアウト技術と補完するものです。VeeamとNutanixの組み合わせたソリューションはユーザのRPOとRTO要求に見合うことができるネットワーク効率の優れたバックアップを提供します。

アーキテクチャの柔軟性により100%仮想化のVeeamコンポーネント、または仮想と物理コンポーネントのどちらかの組合せを使用することができます。その共同ソリューションによりユーザ要求と物理資産の効果的な使用に充分にミートできる柔軟性があります。例えばテープ出力が必要な時に、ESXi 5.xではテープ Fibre Channel/SASパススルーをサポートしていないのでユーザのライブラリに接続可能な最低1台の物理サーバが必要になります。
Veeam-nutanix1

続きを読む

タグ: | VMware対応でのNutanixとのVeeamベスト・プラクティス [Veeam Backup & Replication] はコメントを受け付けていません

Hyper-V仮想マシンをどのように保護するか。【Veeam Backup & Replication】

この記事では、Volume Shadow Copy Service (VSS)および仮想マシンのスナップショットで、どのようにHyper-Vの信頼性のある保護をするかをお話しします。しかし、主要なデータ保護方法としてスナップショットを使うことはお勧めしません。スナップショットを使用したバックアップとレプリカを組み合わせて使用することで効率的にデータを保護できます。

一般的なデータ保護の方法はバックアップです。そして、アプリケーション整合性のあるバックアップについて話すときには大抵、VSSが関連します。まずはVSSが何かを説明します。

続きを読む

タグ: | コメントする

Veeam ONEで仮想環境の理想的な監視を行う:その3 [Veeam ONEの設定・利用開始]

弊社では、VMware・Hyper-Vの仮想環境に特化したモニタリングツールであるVeeam ONEを販売・サポートしております。
前回はインストールの画面を紹介いたしましたが、今回は実際の監視開始までの手順をご紹介いたします。

前回の記事の最後にあった、インストール直後のまっさらな画面のスクリーンショットを再掲します。

033

続きを読む

タグ: , | コメントする

Veeam, NetAppとの先端データ保護を提供へ[Veeam Backup & Replication]

VeeamとNetAppが最適な RPOとRTO を提供

Veeam Backup & Replication Ver7でリリースされた「Backup from Storage Snapshots」テクノロジーはストレージ・スナップショットを使用する手法に比べてより良いことを証明しました。ストレージ・ベースのスナップショットとハイパーバイザ・ベースのスナップショット間の選択を強いる代わりにVeeamのソリューションはそのどちらも活用し、出来るだけ低いRPOとRTO値を同時に提供するものです。

続きを読む

タグ: , | コメントする

Veeam Backup & Replicationを使用したデータ保護状況のモニタリング【Veeam ONE】

Veeam ONE MonitorはVMware、vCloud Director、Hyper-Vといった仮想環境に加え、バックアップツールであるVeeam Backup & Replication(Veeam B&R)による仮想環境のデータ保護の状態をモニタリングすることもできます。

Veeam ONE Monitorに接続されたVeeam B&Rサーバからリアルタイムに統計を収集し、任意の視点、レベルでのVMデータ保護を分析するための一連のツールを提供しています。

1. バックアップインフラストラクチャの全体的な状態を監視
全体的な健康状態をチェックして、Veeam B&Rインフラストラクチャのホットスポットを明らかにするためにサマリダッシュボードを起動します。起動後すぐに、最も多く読み込まれたプロキシやリポジトリ、WANアクセラレータを検出し、バックアップインフラストラクチャコンポーネントの構成とパフォーマンスを調べて、バックアップウィンドウ内にジョブが収まるかどうかを確認して、バックアップ、レプリケーション、SureBackupの最新ステータスを確認できます。サマリダッシュボードはジョブの失敗につながり、貴重なデータの損失を引き起こす問題を、明らかにするのを助けます。

続きを読む

コメントする

仮想マシンの整合性のあるバックアップ方法【Veeam Backup & Replication】

データの整合性とは、オペレーティングシステムとアプリケーション間のデータの妥当性、正確性、有用性、正確性を合わせたものです。これは、バックアップソリューションの重要な特性です。このブログでは、様々なレベルのバックアップの整合性を定義し、Veeamのバックアップに整合性があることを確認する方法を説明します。

今日では、企業にとってデータの整合性が重要ではない状況を想像するのは難しいです。銀行システムのように数千規模の金融取引が行われ、データが常に変更されている場合は特に問題になります。

続きを読む

コメントする

Veeam ONEで仮想環境の理想的な監視を行う:その2 [Veeam ONEのインストール]

弊社では、VMware・Hyper-Vの仮想環境に特化したモニタリングツールであるVeeam ONEを販売・サポートしております。
本記事は、Veeam ONEの製品概要について簡単に説明した前回に引き続き、Veeam ONEのインストールとその後の画面までをご紹介いたします。

まず、簡単にVeeam ONEを利用するに当たってのソフトウェア要件を一覧にしてみました。 続きを読む

タグ: | コメントする

Veeam ONEで仮想環境の理想的な監視を行う:その1 [Veeam ONEについて]

弊社では、仮想環境に特化したバックアップおよびレプリケーションツールであるVeeam Backup & Replicationを販売・サポートしておりますが、同じ開発元の製品であるVeeam ONEというソフトも取り扱っております。本記事ではそのVeeam ONEを紹介いたします。

Veeam ONEは仮想マシンの健康状態や、発生した事象の観測、調査などを行い、そのデータをレポートとして発行することができる、仮想環境に特化したモニタリングおよびレポートツールです。

続きを読む

タグ: , , | コメントする

異なるデータストアにVMwareの仮想ハードディスクをリストアする方法【Veeam Backup & Replication v7.0】

VMwareの仮想マシンは、仮想化されたオペレーティングシステムについての必要な情報をすべて含む、ファイルの集まりです。これらのファイルは主要な設定ファイル(.VMX)を含んでいます。そのファイルは仮想マシンの設定を保持しており、仮想マシンのスナップショット(.VMSD)とその他についての情報を保存するための、中心となるファイルです。仮想マシンのデータには、VMwareの仮想ディスクフォーマットである.VMDKファイルも含みます。各VMware仮想マシンは、複数の仮想ディスクを持つことができ、それは複数の.VMDKファイルを含むことができるという意味です。

続きを読む

コメントする

Veeam Backup Enterprise ManagerによるVeeam Backupサーバの統合管理【Veeam Backup & Replication】

Veeam Backup Enterprise Managerは、複数のVeeam Backupサーバを用いている場合や、大量のジョブを作成する必要がある際などに用いられます。
このような場合に、WebブラウザからVeeam Backup Enterprise Managerへアクセスし、各Veeam Backupサーバを一括で管理、監視することが可能です。
※Veeam Backup Enterprise ManagerのインストーラーはVeeam Backupを購入した際に含まれ、基本的な機能はStandard Editionでも利用可能です。

続きを読む

コメントする

高可用性仮想共有ストレージStarWind SAN & NASの各種構成例(iSCSI)

●Citrix XenServer対応のHA共有ストレージ構成

●Windows Server 2012のLive Migration対応HA共有ストレージ構成

続きを読む

タグ: , , , | 高可用性仮想共有ストレージStarWind SAN & NASの各種構成例(iSCSI) はコメントを受け付けていません