StarWind VSAN for VMwarevSphere と VMware vSANを要件別に比較してみました。
ハードウェア要件:
VMware vSAN | StarWind VSAN for VMware vSphere |
●VMware vSANクラスターには少なくとも 3ノードが必要。(2ノードのクラスターには、vSAN Witnessアプライアンスまたは 物理vSphereホストとしてのWitnessが 必要です。 「Witness」は仮想基板上で動作する 仮想アプライアンス ●RDMA(RoCE)がサポート ●ハイブリッドのための専用の1 GbE構成と、オールフラッシュ構成用の専用または共有の10 GbE ● 1つのSASまたはSATAソリッド・ ステート・ディスク(SSD)または PCIeフラッシュ・デバイスが必要。 すべてのHDDプールはサポートされて いません。 ●すべての容量デバイス、ドライバー、 およびVMware vSANのファームウェア・バージョン構成が認定されている 必要があります。VMware互換性ガイドに記載されています。 ●1つのSASまたはSATAホスト・バス・アダプター(HBA)、またはパススルー・モードでのRAIDコントローラーかRAID 0モード | ●StarWind VSANには2つのノードが必要です。完全にスイッチレスであり、追加の機器は必要ありません。 ● StarWindはiSCSIレイヤーで動作します。 ●StarWindには少なくとも2つの1 GbEネットワークが必要です。 ●オールディスク、オールフラッシュ、ハイブリッド・ストレージがサポートされています。 ●StarWindは、ハードウェアRAIDまたはソフトウェアRAID(mdadm、ZFS)で稼働します。 |
ソフトウェア要件:
VMware vSAN | StarWind VSAN for VMware vSphere |
●標準のvSANライセンス、または 高度な機能をカバーするライセンスをクラスターに割り当てることができます。 IOPS制限とストレッチクラスターにはエンタープライズライセンスが必要です。 | ●StarWindは、Essentialsから始まるすべてのVMwareライセンスで動作します。 ただし、vSphere HAおよびvMotionの場合、VMware Essentials Plusが必要です。 ●vSphere version: 5.5以降をサポートします。 ●構成済みのLinuxベースのVMとして展開 |
テクノロジー:
VMware vSAN | StarWind VSAN for VMware vSphere |
●多重排除と圧縮 ●イレージャーコーディング(Erasure Coding :消失訂正符号) ●ネイティブなData-at-rest encryption(ディスク上での暗号化) ●KubernetesのAPIオブジェクトをサポートするクラウド・ネイティブ・ストレージ ●vSAN ヘルス・サービス | ●VDOでのインライン多重排除 ●StarWindがWindows Server VM内にインストールされている場合のストレージ・スペースによる自動階層化 ●ZFSサポート ●負荷分散とデータのローカリティ ●同期型2ウェイまたは3ウェイ・レプリケーション ●ハイパーバイザ・レベルでのVM型スナップショット |
冗長性とフォールト・トレランス:
VMware vSAN | StarWind VSAN for VMware vSphere |
VMware vSANは、2ウェイおよび3ウェイのレプリケーションまたはイレージャー・コーディングを実行できます。 3ノードのシナリオでも、FTTは1です。 最大64ノードまで拡張可能 | StarWindは2ウェイまたは3ウェイの レプリケーションを実行します (64ノードまでスケールアウトすることが可能)。 StarWindは、クラスターのメンバー間で キャッシュを完全に複製し(キャッシュも 複製されます)、複数のノードの障害を 処理します。 ストレージは完全に複製されるため、アクティブノードの単一ノード+少なくとも1つの(RAIDレベルに依存する)ディスクに障害が発生しても、データが失われることはありません。 |
キャッシング:
VMware vSAN | StarWind VSAN for VMware vSphere |
●RAMキャッシュは、読み取り操作を高速化できます ●ハイブリッド環境では、フラッシュメモリを書き込みまたは読み取りキャッシュとして使用できます ●オールフラッシュ環境では、フラッシュメモリは書き込みキャッシュとしてのみ使用できます | ●StarWindは、RAMで書き込みと読み取りの両方のキャッシュをサポート ●StarWind VSANはフラッシュメモリを読み取りキャッシュとして使用することも可能 |
プロトコール:
VMware vSAN | StarWind VSAN for VMware vSphere |
●VMware vSANは独自のvSphereプロトコルで 動作します ●iSCSIは、vSANクラスター外のリモート ホストにブロック・レベルのアクセスを提供 する場合にのみサポートされます。 WSFC以外の仮想マシンではサポートされて いません。 また、他のvSphereホストまたは サードパーティのハイパーバイザーをターゲットとしてはサポートされていません。 | iSCSI |
関連トピックス
- 高可用性仮想共有ストレージStarWind SAN & NASの各種構成例(iSCSI)
- StarWind Virtual SAN (VSAN): VMware vSphere [ESXi] 構成ガイド – Web UIでCVMを構成
- StarWind Virtual SAN (vSAN)の機能詳細一覧
- StarWind Virtual SAN CVMのライセンスファイル入れ替え方法
- Hyper-V対応のStarWind Virtual SAN(StarWind VSAN for Hyper-V)
- LinuxベースのVSANとWindowsベースのVSANの違い:StarWind Virtual SAN
- StarWind vs DataCore とのSDS比較
- StarWind VSAN for vSphere : VMware vSphere 対応ソフトウェア定義ストレージ (SDS)
- StarWind VSAN 最新版で、同期ジャーナルを別ストレージに保存することで、より高速な同期が可能に
- StarWind vSANでのVMware ホストへの iSCSIデバイスのコンフィギュレーションと接続プロセス