VeeamON 2014 in ラスベガスレポート①


2014/10/6から10/8にかけてVeeamがラスベガスでVeeamONと題して大規模なセミナーを実施しています。このVeeamONに参加しているクライムのテクニカルSEがその内容をブログにして展開していきます。
http://go.veeam.com/veeamon

まず初日である10月6日、月曜日には、午前中にパートナー向けのセッション、午後からはBreakout sessionとして各新機能や技術的な部分に焦点を当てたセッションが複数実施されました。

本記事では10月6日のBreakout sessionで受講した各セッションの内容を簡単に紹介していきます。
※各セッションの詳細については別記事を随時作成予定です。


 

Veeam ONEを大規模環境へ構築する際のヒントと小技
Deploying Veeam ONE in Large Environments: Tips and Tricks
講演者:Vitaliy Safarov, Veeam Software

・データ収集に関するチューニング
ホストが数百もあるような大規模環境ではデータ収集に時間がかかる場合があります。この際にタイムアウトしないよう、レジストリでのタイムアウトの設定や、Ver8から追加される予定のデータストアの除外設定などでのチューニングを紹介

・モニタークライアントの調整
クライアントから監視状況を確認する際に、クライアントを立ち上げるノートPC等のスペックが低いと表示に時間がかかることがあります。その場合にはリフレッシュの間隔やアラーム、イベントの表示数を制限することでの軽快な動作の実現方法を紹介

・レポートの作成
レポートの作成に時間がかかる場合に、リモートのSQL Serverを使用しての処理を分散や、SQL ServerのEnterpriseエディションから利用できるパーティショニングを使用しての作成処理の高速化を紹介

・設定用ユーティリティでの神モード
Veeam ONEには設定用のユーティリティソフトが別途用意されています。
http://www.veeam.com/kb1599
これを実行する際に/adminオプションを付けることで、パラメータなどの詳細設定が可能であることを紹介


 

Veeam Enterprise Mangerでのロール、スコープ、暗号化の扱い
Multi-tenancy: Roles, scopes and encryption in Veeam Enterprise Manager
講演者:Luca Dell’Oca, Veeam Software

・Windows上のVeeamコンソールとEnterprise Managerの扱いの違い
コンソールでは役割は設定できても、スコープ(対象とするVM)は設定できません。そのため、コンソールは仮想環境管理者のためのツールであり、Enterprise Managerはマルチテナント的にバックアップを利用し、それぞれのVMの所有者が利用できるツールであるという差別化の紹介

・SQL Serverのリストアと暗号化に関して
SQL Serverの管理者が自分が使用しているDBが稼働しているVMを把握していなくとも、Enterprise ManagerからDB名の指定のみでリストアでき、各DB管理者でもリストアが簡単に行えることを紹介。またVer8の新機能により暗号化が実施されている場合でもこの機能は利用でき、復号が必要となるケースは別のVeeam Serverにバックアップファイルをインポートしたような場合であることを強調

・セルフサービス ファイルリストア ポータル
環境が大きい場合やVMの管理者がたくさんいる場合に、それぞれのユーザに権限を設定するのは手間になります。この手間をなくすために追加されたVer8での新機能を紹介。
バックアップジョブのApplication aware image processing(VSSの設定)で指定した、Windowsユーザが専用ポータルに自動ログインできるようになるという機能で、このポータルにWindowsユーザでログインすることで簡単にファイル、VMのリストア行えるためEnterprise Managerを設定する手間も省け、VMの管理者も簡単にリストアが行え一石二鳥な機能となっています。


 

Veeam Backup & Replicationのデザイン:基本から応用まで
Veeam Backup & Replication Design: Basic to Advanced Design
講演者:Preben Berg, Veeam Software; Tom Sightler, Veeam Software

VMだけで構成している小規模な構成から、テープの要件追加、レプリケーションの要件追加、2次バックアップの要件追加といった、様々な機能要件の追加に対して、どのように構成を変化させていくのが良いか、悪い例からどのように改善するか、などの紹介。


 

PowershellとAPIの便利な使い方
PowerShell and RESTful API: Useful Tips Allowing You to Bypass GUI Limitation
講演者:Vladimir Eremin, Veeam Software; Preben Berg, Veeam Software

・PowerShell
PowerShellを使えば何でもできる!をキャッチフレーズにPowerShell自体の使い方やGet-help, Get-command,Get-Memberでそれぞれのコマンドも簡単に使いこなせることを実演。
簡単な例として、$Backupjob.GetLastResult()でジョブの実行結果を取得しファイル等に書き込むスクリプトやVer8で追加予定のCloud Connect機能でプロバイダがユーザの追加を自動化する例などを紹介。

・RESTful API
Enterprise Managerと一緒にインストールされ、EMのユーザ、ロール、スコープに基づいた権限でRESTful APIから操作が可能
Postでセッションを作成
GetでVMや参照IDを指定
Putで更新
Deleteでセッションを削除
という一連の流れを実演。実際にRESTful APIを使用し、自身のポータルサイトに組み込んでいる事例を紹介。


 

このようにVeeamを構成するうえで便利な機能、ベストプラクティスなどが紹介されていました。このような各種セッションの詳細な情報は随時展開していく予定です。もうしばらくお待ちください。

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