Veeam Backup と VCBとの統合【VMWare専用 バックアップ & レプリケーションソフト Veeam】

投稿日: 2009年7月19日 作成者: climb
このエントリーをはてなブックマークに追加
LINEで送る


始めに：

Veeam Backupがサポートする幅広いバックアップとレプリケーション手法により、ユーザのパフォーマンスとコンフィグレーション要求に見合うバックアップ戦略を導入することができます。Veeam Backupはバーチャル・マシンのLANフリーなバックアップを実行するためにVCBを活用します。「LANフリー」はVeeam/VCB proxyサーバに沿ったストーレージ・パス経由で行き交うすべてのバックアップI/Oを意味します。VCBバックアップがなければ、I/OはESXホスト上でパフォーマンス・オーバヘッドを作成するバーチャル・ネットワークを発生させます。VMwareはバーチャル・インフラにVCBフレームワークを使用することを推奨しています。そうしてVeeam BackupはVCBとのシームレスで透過的な統合を提供します。

VCB要約：

VMware Consolidated Backupはバーチャルマシン・ディスクのバックアップを実行するためにVeeam Backupと一緒に使用されます。VMware Consolidated Backupは多数のバーチャル・マシンを保護するために使用されるVCBプロキシー上でバックアップを集中化させます。Veeam BackupはVCBと統合してバーチャル・マシン内のデータのバックアップ高速で効果的な方法を提供します。VCBはファイバー・チャネルやiSCSIを世要してユーザのSANストーレージ装置や、バーチャル・ディスク・データをアクセスするためにESXサーバ・ホストに対するESXサーバI/Oスタックやネットワーク接続を使用して直接バーチャル・ディスク・データをリードすることができます。VCBはバーチャル・マシン上で稼動します。ユーザはVCBを単体のESXサーバ・ホストに対して、または複数のESXサーバを管理するｖCenterサーバと一緒に使用することができます。

Veeam Backup独自のVCBインテグレーション・モジュールが含まれていて、VMwareインテグレーション・モジュールは必要ありません。VCB‐enabledバックアップ・メソッドが使用されていたときはVeeam AgentがVCBサーバ（Windows OSが稼動するフィジカルなサーバ）とターゲット・ホスト（ローカル・マシンかLinuxベースにサーバ）にディプロイされます。Veeam AgentはVCBプロキシー上でスクリプト・セットで構成され、メインのバックアップ活動を実行する責任を持ったVCBと共同して稼動し始ます。Veeam BackupはVCBバックアップ用の3つのモジュールを提供します。

●SANオペレーション・モジュール：

●Network Block Device (NBD)オペレーション・モジュール：

●NBD SSLオペレーション・モード：

バックアップまたはレプリケーション中に、Veeam Backupは複雑なオペレーションを実行し、VCBはストーレージからバーチャル・マシン・データを取得するステップのみに使用されます。ユーザのVMFSボリュームにVCBがリード・オンリー・アクセスを提供するのはバックアップまたはレプリケーションのみで、VCBはターゲットESXホストに対するリストアやレプリカの書き込み中には使用されません。

実行方法：

バーチャル・マシンでのシングルなバックアップ・ジョブはシーケンシャルに処理されます。各バーチャル・マシンのファイルはvcbMounter.exeユティリティを使用してフェッチされます。もし、バーチャル・マシンが実際のデータ転送をスタートさせる前に稼動した時は、vcbMounterは“_VCB‐BACKUP_”という名前の指定したバーチャル・マシンのテンポラリーなスナップショット（デルタ変更が起きた場所で）を作成します。実際にvcbMounterが稼動するのに使用されたコマンドラインはジョブ・ログにあります。ユティリティに渡すスイッチの組み合わせは結果としてディスクにストアーされる方法と同一のbyte‐for‐byteのファイル・セットです。これらのスイッチがなければVeeam Backupと単純なvcbMounterの実行を比較したときに間違った結果になります。この理由はVMFSを使用しているときデフォルトのvcbMounterは違ったアクセス・メソッドを使用し、スパース（まばらな：sparse）フォーマットでフラットVMFSフォーマットを出力して、バックアップに必要な時間と転送するデータのサイズを削減します。しかしフラットVMDKはスパース VMDKより、データの再デュプリケートインクリメント・バックアップが効果的であるとか、リストアー後のバーチャル・マシンに一貫性を持たせ、Veeam Backupでのインスタント・ファイル・レベル・リストアを可能にさせる多くの利点があります。

vcbMounterは%TEMP%環境変数で指定されたふぃづだにVMイメージを書き込むことを要求されます。Veeam BackupはvcbMounterが実際にディスクに書き込むオペレーションを回避する技術を使用して、メモリー上ですべてのデータ処理を行います。それにより、ユーザは%TEMP%フォルダにストアーするための新たなディスク・スペースの必要はありません。これにより、バックアップはマニュアルで同じvcbMounterコマンドを実行したときよりも時間が削減できます。

インメモリー処理の有利点は差分バックアップを実行したときにもっとも顕著です。複製やゼロ・ブロックの識別は、即座で、ディスクやデータ転送活動は必要としません。

◆ VCBについて ◆

関連トピックス