AltaVaultアプライアンスの概要
AltaVaultアプライアンスは、データの保護を目的に設計および最適化されています。既存のバックアップ インフラおよび任意のクラウド ストレージ プロバイダと簡単に統合することができます。インストールとセットアップも簡単で、バックアップ アプリケーションの既存のインフラにAltaVaultアプライアンスを通常のターゲットとして追加するだけです。バックアップ サーバは、標準のCIFSまたはNFSプロトコルでAltaVaultアプライアンスに接続します。
AltaVaultアプライアンスにバックアップまたはアーカイブされたデータは、ストレージの消費量と転送時間を最小化するために、インラインの可変長重複排除処理と、圧縮、および暗号化が施されます。また、ローカルのディスク キャッシュを使用して最新のバックアップがリカバリされるため、最もよく発生するリストアをLANの速度で実行することができます。重複排除されたバックアップ データは、クラウド ストレージに安全に書き込まれます。リストア時には、重複排除したデータの必要なセグメントだけがWAN経由で取得されるため、リストアの速度が向上します。AltaVaultアプライアンスは、Webブラウザでアクセスできる使いやすいグラフィカル インターフェイスである管理コンソールから複数まとめて管理できます。
Veeam Backup & Replicationでのバックアップ リポジトリの設定
「Shared folder」の設定ではCIFS共有フォルダのパス名を入力し、該当する場合は共有へのアクセスに必要なAltaVault ユーザのクレデンシャルを入力します。[Next]をクリックします。
Veeam Backup & Replicationジョブの作成
[Storage]ウィザードのページでは、バックアップ先となるAltaVaultのCIFS共有を指定します。
Veeam Backup & Replicationのベストプラクティス
項目 | 説明 |
共有フォルダをリポジトリと して使用する | AltaVaultは、Veeam Backup & Replication共有フォルダを使用した動作をテスト済み です。 |
同時に実行するタスクの 最大数を設定する | Veeam VMwareプロキシ サーバで使用可能なコアCPU数とRAM容量に基づいてタスク 数を設定することを推奨します。適切な設定値について詳しくは、Veeamの製品マニュア ルを参照してください。 |
ジョブの設定で、[Enable application-aware processing]オプションと[Changed block tracking] オプションを有効にする | VMの変更がトラッキングされ、AltaVaultに送信されるデータが少なくなります。 |
ジョブの設定で、圧縮、暗号化、重複排除、バックアップ ファイルのアライメント、およびバックアップの展開を無効にする | システムのリソースを解放し、AltaVaultで最適化が行われるようにします。 |
AltaVaultへの同時処理の 負荷を調整する | 複数の接続を使用して、AltaVaultへのバックアップ ジョブのスループットを最大にし ます。 |
vPowerの機能は、物理AltaVaultアプライアンスでのみ使用する | vPowerを使用する場合は、物理AltaVaultアプライアンス環境の方がパフォーマンスの 低下を軽減できます。 |
AltaVaultを使用するときは、逆増分バックアップや合成フル バックアップを実行しない | AltaVaultは、このタイプのバックアップで使用される、データを再構成するための大量の 読み取り / 書き込みワークロードを処理するように設計されていません。 |
ディザスタ リカバリを実施するときは、Veeamの.VBM、 .VBK、および.VBIファイルを事前に取り込む | 災害が発生してVeeamサーバとAltaVaultアプライアンスの両方をリカバリする場合、Veeamサーバを再起動する前に、すべての*.VBMファイル、およびリカバリに必要なバックアップに対応する*.VBKファイルと*.VBIファイルをAltaVaultアプライアンスに取り込んでおきます。これにより、リカバリされたVeeamサーバが、AltaVaultに保存されているバックアップに必要な情報にスムーズにアクセスできます。 |
注:この記事はネットアップ ・テクニカル レポート「NetApp AltaVault(旧SteelStore) クラウド統合ストレージ アプライアンスソリューションの導入:AltaVaultと Veeam Backup & Replication」
(2015年11月 | TR-4426)から抜粋したものです。
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