ReFS / XFSボリュームを使用した高速クローン技術には多くの利点があります。最大のものは、「スペースレス」合成フルバックアップと呼ばれるものです。
これは物理的なディスク容量を必要としないため、GFSバックアップは「フリー」で作成できることを意味します。GFSバックアップが不要な場合でも、オブジェクト・ストレージへのオフロードに適合するために、以前のフル・バックアップ・チェーンを「密閉」するなど、定期的な合成フルバックアップが必要になる場合があります。
それにもかかわらず、スペースレスのフルバックアップが実際に影響を与えるのはGFSバックアップです。 ここでの認識は、長期保存のシナリオでは、重複排除ストレージア・プライアンスを取得することが不可欠であるということです。これらのメーカは、20倍以上のデータ削減率を唱ってしますが、通常はこの数値を達成するにはいくつかの落とし穴があります。データ削減数値は、着信データが圧縮されておらず、暗号化されておらず、定期的なフルバックアップが多数含まれていることを前提としています。
つまり、圧縮が有効になっている永久増分でのVeeamバックアップジョブを受け取る重複排除アプライアンスでは、スペースを大幅に節約することはできません。
ただし、長期保存のためにGFSフルバックアップが必要なシナリオでも、重複排除ストレージ・アプライアンスに決める前に、まずReFS / XFSリポジトリを詳しく調べることを推奨します。
あるサービス・プロバイダが1年間の保存(リテンション)を行った検証例:
リポジトリーでのスペース使用:
実スペース・サイズ:
結果:
すべてのバックアップ・ファイル・サイズ: 99 TB
使用された物理ディスク・サイズ: 15.4 TB
高速クローニングからのデータ削減率: 6.4
Veeamによる平均2倍の圧縮率を考慮した効果的データ削減率: 12.8
つまりこのユーザは、安価な汎用サーバで実行されているリポジトリーから13倍近いデータ削減率を得ています。
ロー(RAW)ストレージでは重複排除エンジンに関連するインラインデータの補助(rehydration)プロセスのオーバヘッドがないため、任意のリストア・ポイントから高速なリストアが可能です。
これはもちろんバックアップをどのくらい保存するかに依存しますが、1年以下であれば、重複排除アプライアンスはReFS/XFS リポジトリに比較して高価なものになります。
つまりロー(RAW)ストレージでは重複排除エンジンに関連するインラインデータの補助(rehydration)プロセスのオーバヘッドがないため、任意のリストア・ポイントから高速なリストアが可能です。これはもちろんバックアップをどのくらいの期間で保存するかに依存しますが、1年以下であれば、重複排除アプライアンスはReFS/XFS リポジトリに比較して高価なものになります。
また、バックアップのためにバックアップを行うのではなく、災害発生時にビジネスを迅速に元に戻すことです。復元速度が遅く、アプライアンスコストが非常に高い場合に、支払う価値が25倍のデータ削減に達しているかどうかが基準になります。 そうではない場合はユーザーの強結論は「アプライアンスの重複排除を忘れる」ということになるでしょう。
多くの場合、バックアップを保持するために必要な時間に依存するため、必ずしもこれは普遍的な処方箋とは限りません。
1年以下の一般的なリテンション(保持)・ポリシーの場合、 重複排除アプライアンスは 通常では、 ReFS / XFSリポジトリと比較して効率の悪い投資ですが、複数年のリテンション・ポリシーではそれらを検討するに値します。互いに離れすぎているリストア(復元)ポイント間でのデータ削減は、高度な重複排除アルゴリズムでのみ可能です。また、重複除外アプライアンスのもう1つの優れた機能は、非常に高速で帯域幅効率の高いネイティブ・ストレージベースのレプリケーションです。したがって、帯域幅が狭く、パブリック・クラウドへのデータ保存が制限されている大規模ユーザにとって、重複除外アプライアンスの導入は、テープを使用する以外に、唯一のバックアップ・コピー・ソリューションである可能性があります。
Windows ReFSはVeeam Backup & Replication v9.5から、Linux XFSはVeeam Backup & Replication v10からサポートされています。
ReFS (Resilient File System) はWindows Server 2012で導入されたファイルシステム。NTFSにおける最大ボリュームサイズ 256TB をはるかに超えるサイズのボリュームをサポート。
XFS (eXtents File System )はUnix/Linux系64ビットのジャーナリング・ファイルシステムであり、ファイルシステムの整合性が保証されている。ファイルシステムサイズは最大で8EiBであるが、通常ホストオペレーティング・システムの仕様によりそれよりも少ない容量に制限される。たとえば32ビット Linuxにおいては、最大16TiB
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