パワー・オフした仮想マシン(VM)上でバックアップを稼動させているケースがあります。これはvSphereのDRS(Distributed Resource Scheduler)のサブセットのDPM(Distributed Power Management)などのVMware機能の自動レベルを増加させます。DPMは利用度の低いESX(i)サーバをパワー・ダウンさせ、DRSクラスタの残りのホストにワークロードを集中させます。クラスタ内でDPMがアクティビティが低い時間にホスト管理をしている間、VMには殆ど何もしていません。サービス時間外にVMがパワー・ダウンされるという状況が多々あります。WindowsサーバはPowerShell, shutdown.exeやローカルなスケジュール・タスクを使用して中央管理的なスクリプトで、自動でシャット・ダウンすることは簡単です。VMをパワー・オンする復活タスクは下記に示すようなStart-VM PowerCLI コマンド簡単に自動化できる簡単な方法です。
もし多くのVMのパワー・ダウンが許されるのであれば、DPMの使用はさらに有効です。アイドル中のVMがVMwareのメモリ管理技術を用いてホストにメモリをリリース返した時に、最大リソース・ギブバックはパワー・オフ状態です。VMがパワー・バックした時にDRSやメモリ管理技術は直前にクラスタに追加されたリソースのすべてを再アレンジするための時間が必要になります。
VMのパワー・オフに関係なく、Veeam Backup and ReplicationはVMをこの状態で保護することができます。VM, ホスト、ストレージ・システムが受けるスナップショットの負荷はリデュ-ログ・ファイルがソースのVMDKに効果的に何も書き込まないということにより、減少されます。VMがパワー・オフされる間、各VMDKのVMwareのCBT(Changed Block Tracking)機能などはパフォーマンスを最適化するためにバックアップ・ジョブ間も活用されます。さらにVeeamのリストアとvPowerのすべての機能はVMがパワー・オフ間も使用可能です。
パワー・オフのVMのバックアップには2つの重要なことがあります。1つは、アプリケーション認識プロセスはパワー・オフVM上では起動しません。2つ目は、これはドメイン・コントローラに関しては最適な使用ケースではありません。パワー・オフのVMで多重のバックアップを稼動させたときに、それに続くバックアップは(増分モードを使用したときに)変更が無いのでヘッダーの小さなコンテイナのみとなります。
多くのエージェント・ベースのバックアップ・ツールはパワー・オフのVMをバックアップすることはできません。これはDPMを次のレベルへの移行とバックアップしたいVMの自動でのシャットダウンとパワー・アップのオペレーション設定の妨げになります。
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