Veeam Backup and Replication のVersion12では、「Move Backup 」機能とオブジェクト・ストレージへの直接移行機能が導入されました。ここでは、Move Backupを使用してAWS S3に保存された過去に使われたバックアップをWasabiクラウドストレージに移行する手順を紹介します。
前提条件
●アクティブなWasabiストレージアカウント
●Veeam Backup and Replication V12ソフトウェアがインストールされ、適切なライセンスが付与されていること
●オブジェクト・ストレージの機能をサポートする有効なVeeamライセンス
●Amazon S3クラウドストレージへのバックアップジョブが完了していること
●Wasabiオブジェクトストレージリポジトリの作成
バックアップをWasabiに移行する
1. Veeamコンソールの「Home」タブで「Backups」をクリックし、移行するバックアップを選択します。バックアップを選択したら、左上の「Move Backup」をクリックします。
注意: この例では、バックアップジョブ 「VM Backup job to AWS repo 」はAWS S3を使用しているAWS-S3-repo1にバックアップされています。
2. [Move Backup]ウィンドウで、バックアップを移行する Wasabiオブジェクトストレージリポジトリを選択します。次に「OK」をクリックします。
3. ネットワークトラフィックフローに関するポップアップで「Yes」をクリックする。
4. Move Backupウィンドウに移行の進行状況が表示されます。移行が完了したらウィンドウを閉じます。
5. [Home]タブの[Backups]をクリックすると、バックアップがWasabiに移行されたことを確認できます。移行されたバックアップのリポジトリがWasabiリポジトリとして表示されます。
6. そのバックアップジョブからの今後のバックアップはすべてWasabiに書き込まれます。「Home」タブの「Jobs」をクリックして、バックアップジョブのターゲットリポジトリがWasabiリポジトリになったことを確認します。
注：データの復元プロセスは、特定のバックアップソフトウェアアプリケーションによって処理されます。ユーザ固有の環境に影響を及ぼす可能性のある変数が多数存在するため、問題が発生する前にその知識が十分ある団体と相談することを推奨します。
関連トピックス
- Veeam Backup for Microsoft Office 365でMicrosoft365のバックアップにWasabiを活用
- リポジトリ(Repository)追加【VMWare/Hyper-V対応 バックアップ & レプリケーションソフト Veeam】
- Veeam v12新機能：VeeaMoverでバックアップを移動またはコピーする
- WasabiがHot Cloud Storage with Object Lockをリリース、Veeamでバックアップの不変性(Immutability )を実現
- ランサムウェア対策としてWasabi Cloud Storage を利用したCloudBerry Backup とのイミュータブル設定方法
- Wasabi Hot Cloud Storage対応のClimb Cloud Backup for Microsoft 365
- Veeam V12 新機能紹介① [VeeamON Update 2022]
- Wasabiストレージを素早く・お手軽に利用する方法
- 書き換え不可能リポジトリ(Hardened Repository)の構成手順[Veeam]
- バックアップリポジトリ（保存先）の選択肢[Veeam]
RSSフィードを取得する
