Initial Replication機能について【VMWare専用 バックアップ & レプリケーションソフト Veeam】


Veeam Backup & Replication(※以下Veeam)のレプリケーション機能のオプション「Initial Replication」について説明します。

「Initial Replication」とは初回のレプリケーション(フルレプリケーション)時に仮想マシンのデータをvSphereのデータストア内ではなく設定したディスク内に格納します。設定したディスク内に格納されたデータを仮想マシンのレプリカを作成したいvSphereのデータストア内に移動して再度VeeamのReplication Jobを実行することで、vSphere上に仮想マシンのレプリカが作成されます。

※この機能のメリット
初回のフルレプリケーションはデータの転送量が多いです。この機能を使用することで初回のレプリケーションはvSphere間のネットワークを使用せず、2回目以降の差分のレプりケーションのみvSphere間のネットワークを使用します。

■処理の流れ
①Replication Jobの作成時にレプリケーション先のvSphereのデータストア、
初回のフルレプリケーション実行時のデータ転送先にする場所を選択

■設定画面
仮想マシンのデータの送信先にVeeamインストールマシンから接続している外付けのHDD等が選択できます。

②Replication Jobの初回のデータ転送先をVeeamインストールマシンの外付けのディスクに格納

■処理イメージ図

※データ転送先に下図のようなフォルダ、ファイルが作成されます。

■作成されるフォルダ

■フォルダ内に仮想マシンの構成ファイル、Veeamが使用するファイル(拡張子.vbk)が作成されます。

■フォルダ内のテキストファイルにvSphere内のどの場所に今回作成したフォルダのコピー先が記載されていますので、
データのコピーを行います。

※Job作成時に指定したvSphere内のデータストアにコピーすように記載されております。

③外付けのディスクをレプリケーション先のvSphereに接続してデータをレプリケーション先に指定したディスク内に移動

■処理イメージ図

④再度Replication Jobの実行を行うとvSphere上に仮想マシンのレプリカが作成されます。

■処理イメージ図

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