弊社が取り扱う仮想環境のモニタリングツールVeeam ONEのReporter機能を使った、ユーザのキャパシティプランニングを助けるレポートを紹介するシリーズ第二回目です。
第二回はデータストアの容量が、仮想マシンの使用容量を超えるかどうかを検証できるOver-provisioned Datastoresレポートです。
- ホスト停止をシミュレートして必要リソースを計算するHost Failure Modellingレポート
- データストアの容量増加を予測するOver-provisioned Datastoresレポート
- 追加できる仮想マシン数を予測するHow Many More VMs Can be Provisionedレポート
- リソース枯渇までの日数を予測するCapacity Planningレポート
SQL Serverなどのデータベースやログシステムを構成する仮想マシンでは、データの大量追加といったことによりディスク使用率が急増する可能性があります。
そういった場合にシンディスクであるから、とデータストアの残容量を軽視したプロビジョニングを行っていると思わぬタイミングでディスクリソースが枯渇してしまいかねません。
そういった状態に陥らないようにするには、Over-provisioned Datastoresレポートを活用します。
このレポートでは、各データストア上で容量を上回る過剰なプロビジョニングが行われているかどうかを確認できます。
もし仮想マシンに割り当てられたシンディスクの合計容量がデータストアの総容量を超えていれば、それは各仮想マシンへのプロビジョニングが過剰であるか、そうでなければデータストアのサイズや選択が適切でない可能性があります。
またこのほかには、指定された仮想環境の範囲内にあるデータストアを対象に、データストアのこれまでの使用状況とそこから予測される今後の使用傾向を分析します。
Summary欄では、縦棒グラフで総容量(■青)に対してプロビジョニングされた容量(■緑)が多い上位5つのデータストアと、もっともプロビジョニングに余裕がある上位5つのデータストアが縦棒グラフで表示されています。
また、空き容量が少ないデータストア上位5つも同時に表示されます。
Details欄では、各データストアごとに、データストアスペースの空き容量と総容量、プロビジョニングの合計容量と総容量に占める割合、仮想マシン数と枯渇するまでの推定日数を表示します。
枯渇までの日数は、データストアの使用率またはデータストアの空き領域の総量が、最初に設定したしきい値を超過していると0日として表示されます。
また、Show graphsのチェックがオンであれば、各データストアごとに、過去2か月分程度の空き容量やプロビジョニングの容量の増減の傾向が折れ線グラフで表示されるようになります。
このレポートであれば過去の使用率の変動をグラフで確認でき、またその傾向から枯渇までのおおまかな日数も表示するため、データストアの拡張のタイミングを前もって決定できます。
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