先日、Veeam Backup for AWSがリリースされました。このリリースによって、登録されたAWSアカウントに存在するEC2インスタンスを、AWSが提供するクラウドネイティブなバックアップ実現可能となりました。
現時点で、Veeam Backup for AWSでサポートされている機能は、下記になります。
●EC2インスタンスのバックアップ(EBSスナップショット)
●AWS S3バケットへのスナップショットコピー
●EC2インスタンスとしてのリストア
●EBSボリュームのリストア
●ファイルレベルリストア
使用方法としては非常にシンプルで、AWSマーケットプレイスから展開したイメージを起動し、Webブラウザからアクセスし、バックアップを取りたいAWSアカウントを登録するのみで、AWSがネイティブに提供しているスナップショットを使用したバックアップが構成でます。
Webコンソールへのアクセスを行うと、まず何を行えばいいのかTo doとしてマーキングされており、基本的には画面の表示に従うことで、スクリプトなどの手間のかかる作業から解放されます。
EBSスナップショットをトリガーするためのジョブ作成画面も、スクリプトを使用することなく、すべてGUIベースで構成できます。
EBSスナップショットをいつトリガーし、また何世代保持させるかのポリシーを指定します。
Cost Estimation画面では、、作成したバックアップジョブをトリガーすることで、どれだけのトラフィックやスナップショットサイズ、料金が発生するなどの見積もりが可能です。
万が一、EBSスナップショット作成が失敗した場合に備えて、リトライ回数の指定や指定したメールアドレスに対して通知を送ることも可能です。
バックアップジョブで指定したパラメータ一覧を確認することもできます。
あとは、指定したスケジュールに沿って、スクリプトなどからトリガーすることなく、すべてVeeamからバックアップをトリガーすることができます。
バックアップされた結果は、すべて同一のWebコンソールから確認することができ、世代を指定することで、リストア画面に遷移することもできます。
リストア時には、元々のインスタンスと同じパラメータとしてリストアを行うか、
インスタンスサイズやインスタンス名、接続するネットワークを変更してリストアすることが可能です。
このように、Veeam Backup for AWSを使用することで、AWS EC2インスタンスのバックアップをスクリプトからトリガーすることなく、すべてVeeamのWebコンソールから構成、管理することが可能です。
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