Microsoft 365のBasic認証終了とEWSを介したTeamsデータへのアクセス制限に関して[Veeam Backup for Microsoft 365]


Basic認証の廃止について

Microsoft 365のExchange OnlineでのBasic認証が2022年10/1に廃止されます。Veeam Backup for Microsoft 365はExchange Onlineにアクセスするための認証方式として、このBasic認証をサポートしていますが、Microsoft側の廃止にともない、当然のことですが、Veeamからも利用できなくなります。

https://docs.microsoft.com/ja-jp/exchange/clients-and-mobile-in-exchange-online/deprecation-of-basic-authentication-exchange-online

モダン認証方式もVeeam Backup for Microsoft 365はサポートしており、元々、モダン認証方式で利用されている方は影響ありません。Basic認証(基本認証)を現在も利用されている場合には、モダン認証に10/1までに切り替えていただく必要があります。

EWSを介したTeamsデータへのアクセス制限について

Veeam Backup for Microsoft 365 v6以前では、チームチャットのバックアップを行うために、EWS APIというExchange Online向けのAPIを利用しています。

しかし、このEWS APIを介したTeamsデータへのアクセスは2023年1月31日にMicrosoftにより制限され、専用のTeams Export APIを利用する必要があります。

https://devblogs.microsoft.com/microsoft365dev/restricted-access-to-microsoft-teams-data-via-ews-starts-january-31-2023/

この仕様変更への対応として、Veeam Backup for Microsoft 365 v6aでは専用のTeams Export APIを利用できるようになりました。今後も継続してTeamsのデータをバックアップするためにはVeeam Backup for Microsoft 365 v6aにアップグレードいただき、以下の手順を実施する必要があります。

  • Microsoft Graph Teams Export APIへのアクセスリクエスト
    • アプリの登録とAPIリクエストフォームの情報収集
    • フォームでのAPI アクセスのリクエスト
  • Teams Export API 利用の有効化
    • Veeam Backup for Microsoft 365サーバで Teams Graph API バックアップを有効化
    • プロキシで Teams Graph API バックアップを有効化
    • GUIでのTeamsチャットバックアップの有効化

詳細はこちらで解説しております。また不明点等ある場合には弊社クライムまでお問い合わせください。

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