シンプロビジョニング【仮想化プラットホーム VMware vSphere】



●シン・プロビジョニング(thin provisioning)とは?

バーチャル・ディスク・ファイルにはシン・ディスクとシック・ディスクの2タイプがあります。シック・ディスクでバーチャル・マシンを構築したときには、すべてのスペースは一括でアロケートされます。もしユーザが50GBのディスク・サイズを選択したときは、結果としてのディスク・ファイルはストレージ・ボリュームでスペースの50GBを占めます。スペースのブロックはエンプティですが、OSとアプリケーションが書き込みをスタートするまで、使用中とされ、残りのユーザ・システムのリソースとして利用することはできません。

シン・ディスクとしてバーチャル・マシンを構築したときは、作成時に選択されたサイズに関係なくイニシャル・ディスク・サイズはたった1MBです。(または、デフォルト・ブロック・サイズのボリュームに依存して8MBまで。) 前と同じ例を使用して、50GBディスクは初期に1MBスペースのみを使用し、データが書き込まれるに従って1 MB~8 MBの単位で増加します。

●vSphereではシン・プロビジョニングはどのように使用されますか?

VI3にはシン・ディスクは存在しましたが、作成、メンテ、モニターが難しく、広く使用されていませんでした。VMwareはvSphereでシン・ディスクが簡単に使用できる重要な変更を行いました。
最初にVI3シン・ディスクはVM作成後にコマンド・ライン・ユティリティを使用してのみ作成できました。vSphereではシン・ディスクはvSphereクライアント経由でVM作成時に作成することができます。
次にVI3ではシン・ディスクの圧縮、シック・ディスクからシン・ディスクへの変換はコマンド・ラインを使用してのみでした。vSphereではStorage VMotionでシン・ディスクからシック・ディスクへの変換、シック・ディスクからシン・ディスクへの転換が可能です。最後にVI3ではシン・ディスクの正確なサイズの割り出し、増加のモニターが困難でした。VSphereはシン・ディスク・サイズを追跡するレポートと警告機能が組み込まれて提供されています。

●どうしてシンディスクが重要なのか?
シン・ディスクによってディスク・スペースを多めに使用することができます。(メモリーを多めに使用できると同様に。) 多くのバーチャル・マシンではアロケートされたすべてのディスク・スペースを使用するわけではなく、貴重はディスク・スペースの浪費です。Veeam Backup and Replicationのようなディスク・ツー・ディスク・バックアップアプリケーションではVMのバックアップではイメージ・レベル・バックアップを使用します。

この意味は、内部でどのくらい使用されているかは関係なくVMの単一大規模バーチャル・ディスク・ファイルをバックアップするということです。Veeam Backup and Replicationはイメージ・レベル・バックアップを実行時にエンプティ・ディスク・ブロックを回避するために、それを探しています。しかしこのプロセスは時間とリソースを要します。

VMでシン・ディスクが使用されている時は、エンプティ・ディスク・ブロックの検索はバーチャル・ディスク・が小さく、エンプティ・ディスク・ブロックが無ければ、非常に単純なものです。シン・ディスクがバックアップ時間とホスト・データストアで使用されているスペース量の削減の手助けとなり、Veeam Backup and Replicationはまた新たな圧縮アルゴリズムによりターゲットのバックアップ・ストレージ装置で必要なスペース量を削減することができます。Veeam Backup and Replicationとシン・ディスクとの併用で、ディスク・スペースをホスト・データストアとバックアップ・ストレージ装置で平均で30%削減できます。

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