データセンターでの多種類のハイパーバイザー管理における問題点は?
今日の仮想化技術の先端状況を考えると、同じ環境で1つのハイパーバイザーが他と共存しないというケースはほとんどありません。最大のズレはVMの相互運用性の不在です。例えばHyper-VでディプロイされたサーバはESXi仮想マシンへのロードや起動はできません。ESXiのVMは他のvSphereシステムで始動するかマイグレートする必要があります。
最大の危険性はコストとITメンバーの負荷です。2番目のハイパーバイザが少額でテスト・評価が可能としても、本番や企業内で使用されているハイパーバイザーはまたライセンスが必要です。メインのハイパーバイザーでの仮想化でサーバ全体に数量は削減するので、2番目のハイパーバイザーの導入でユーザのライセンス取引が不明確になり、実質的には仮想化全体のコストアップになります。
さらに2番目のハイパーバイザーは管理が必要で、有効な管理ツールが必要になります。すでに購入済のサード・パーティ管理ツールで2番目のハイパーバイザーをサポートすることも可能です。しかし、そうでなければ複数のハイパーバイザーをサポートしるVeeam Oneのような新規ツールを導入するか、2番目のハイパーバイザをサポートする2番目の管理ツールの導入が必要になります。どちらも新規管理ツールの購入・ライセンス追加費用が必要になります。
管理ツールのコスト問題を別にして、IT管理者はこの新規、または2番目の管理プラットフォームを習得する必要が出てきます。それは可能なことですが、IT担当者はそれに慣れるまで時間がかかります。その一方、VMプロビジョニングのエラー、コンフィグレーション、保護、他の管理タスクは不可避のものです。そして一部の管理者のみは新規ツールを習得できる従業員の専門化の危険性が出てきます。これはその人たちが何らかの理由で不在時に管理作業を損なうことになります。
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