Hyper-V環境でiSCSIイニシエータは親OSでも、仮想マシン(VM)内のどちらでも実行させることが可能です。問題はそのオプションを選択する前にiSCSIイニシエータに何をさせたいかです。
どちらかのオプションを選択しなければならない唯一の状況はゲスト・クラスタリングです。もしゲスト・クラスタを構築し、iSCSI経由でゲスト・クラスタ共有ボリュームに接続した時にはVM内でiSCSIイニシエータを稼働させる必要があります。そうでなければゲスト・クラスタはその共有ストレージは適切に使用できません。
他の多くの場合ではiSCSIイニシエータは親OS内で実行することを推奨します。そうするにはいくつかの理由があります。
初心者では、もしiSCSIイニシエータが親OS内で稼働している場合、物理ネットワーク・アダプタのTCP/IP オフローディング等のネイティブな機能を利用することができます。これらのネイティブなハードウェア機能のタイプは単純にVMには提供されません。
VM内でiSCSIイニシエータを実行させることはまた若干パフォーマンスに影響を与えます。iSCSIイニシエータはそれがホストOS内で実行するよりもVM内で実行する方がCPUリソースを消費します。確かに要求以上のCPUサイクルを与えることは問題解決には十分ではありませんが、ユーザのハードウェアを効果的に使用するによいアイディアではあります。
特定の状況では、iSCSIイニシエータは同様にバックアップに影響します。いくつかのホスト・レベルのバックアップはVMの内部から接続されたiSCSIストレージをバックアップすることができません。
最善策として、ゲストクラスタ用にiSCSIを使用していない限り、親OS内部のiSCSIイニシエータを実行する必要があります。
ソース:SearchVirtualStrage.com
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