Hyper-Vバックアップについて重要な4つの要素


Hyper-Vのバックアップは比較的簡単ですが、管理者が確認すべき重要な項目は少なくても4つあります。バックアップ作成時にはそれらは明らかではありませんが、作成したバックアップでのリストアの妨げになる可能性があります。

1.仮想ハードディスクより仮想マシンが重要です。

企業がHyper-Vバックアップを実行する時にもっとも一般的な過ちは仮想マシン(VM)内にバックアップ・エージェントをインストールするよう物理サーバのバックアップのようにVMバックアップを取り扱うことです。このアプローチの問題は仮想マシンにインストールされたバックアップ・エージェントは仮想マシンのコンテンツのみしかバックアップできません。原則的にこれはバックアップ・エージェントは1つ以上の仮想ハードディスク・ファイルのコンテンツをバックアップしています。しかし単なる仮想ハードディスクよりも仮想マシンには多くのことがあります。

仮想マシンは多くの違ったコンポーネントで構成されています。それらは仮想ハードディスク、仮想マシン・コンフィグレーションとスナップショットなどが含まれます。単に仮想マシン・コンテンツだけをバックアップするのであれば、仮想マシン全体をリストアすることは不可能です。これは作成された仮想マシン・コンフィグレーションとスナップショットへのアクセスを失うことになります。

ゲスト・レベルのバックアップが保証されている状況があります。(例:仮想マシンがホスト・レベル・バックアップがサポートされていないオペレーティング・システムで稼働しているなど。)しかしゲスト・レベル・バックアップは例外的であるべきです。

2.VMコンテンツとコンフィグレーションが重要

Hyper-V バックアップはVolume Shadow Copy Services(VSS)を利用します。これを利用するにはHyper-V VSS ライターはバックアップ・プロセスを促進するために各個別の仮想マシン内のVSSライターと通信を行います。この手法を使用することでHyper-Vは信頼できる状態で各VMがバックアップできることを確実にし、また各VM内のアプリケーションの整合性を確実にできます。

仮想マシンのバックアップにVSSが使用されるためには各VMが次の基準に適合しなければなりません。

●VMが完全に利用可能であること。これはIntegration Serviceがインストールされていて、Backup Integration Serviceが有効である必要があります。

●各VMが仮想ハードディスク同様に同じボリュームでスナップショットをストアできるようにコンフィグレーションされている必要があります。

●各VM内のボリュームはベーシック・ディスク(ダイナミック・ディスクとは対照的に)としてコンフィグレーションされている必要があり、NTFSでフォーマットされている必要があります。

●VMは稼働状態である必要があります。

もしVMはこれらの基準の1つに適合しない場合はHyper-Vは代わりにセーブド・ステート(保存状態)・バックアップ方式を使用してリストします。これは即時にVMをセーブド・ステートに置換し、VSSスナップショットを作成し、それからVMを通常状態に戻します。このバックアップ手法が稼働してもサービスの中断を起こします。

3.1つのVMバックアップ・フェイルが壊滅的な状態を引き起こす

Hyper-Vバックアップについて知っておくべきもっとも重要なことはボリュームシャドウコピーサービスでバックアッププロセスの依存関係は、バックアップ·プロセスの1つの主要な弱さにつながるということです。VSSライターは、VSSスナップショットが正常に仮想マシンごとに作成されていることを通知された後のバックアップにのみ作成することができます。それゆえVSSスナップショットが1つの仮想マシンでファイルした時はバックアップ全体がフェイルします。マイクロソフトはHyper-Vの部分的なバックアップ作成はサポートしていません。

4.パス・スルー・ディスクは特別な考慮が必要

最後にHyper-Vバックアップで知っておくべき重要なことはパス・スルー・ディスクとiSCSIディスクは特別な注意が必要です。このタイプのディスクはペアレント・パーティション(ホスト・オペレーティング・システム)に対してビジブルではありません。それゆえ、Hyper-V VSSライターではバックアップできません。これらのディスク・タイプをバックアップする唯一の方法は仮想マシン内からです。

結論:
Hyper-Vバックアップを計画する時に検討する重要な要素が多くあります。これらの制限を予め確認することが重要です。しかしVeeam Backup & Replicationのようなツールを利用することでそれらの制限から解放されます。

ソース:SearchDataBackup

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