VMwareの新規 vSphere ReplicationはvSphereホストのストレージ・レイアーの上に位置し、個々のストレージ間でのVMのレプリケーションを行います。次の3つのコンポーネントから構成されます。
●vSphere Replication Management Server: この仮想アプライアンスは設定と構成を処理します。
●vSphere Replication agent : このコンポーネントはESXi5ホスト上に常駐し、保護用と指定したVMの変更を監視します。
●vSphere Replication Server: このアプライアンスはリカバリー・サイトに常駐し保護サイトからデルタ・ベースのアップデートを受け取ります。
○vSphere Replicationの長所:
vSphere ReplicationはvCenterサーバとSRMにフルに統合された唯一のシステムです。
vSphere Replicationはまた別々のサイトでのファームウェア・レベルが多様でも多重のアレーを統合することの複雑性を軽減します。それはストレージ・レイア上に常駐し、下層のハードウェアについては問題がなくなります。
さらにvSphere Replicationはまた企業が本番環境用の第一線のストレージをリバースし、コストを押させるために意図的に低レベルのディザスタリ・リカバリストレージ選択した時の互換性問題を回避できます。
○vSphere Replicationの落とし穴
ハイパーバイザ・ベースのレプリケーションで、VMベースではありません。それゆえハイパーバイザごとレプリケーションする必要があります。またハイパーバイザ・ベースのレプリケーションなので、MS VSS (Volume Shadow copy Service)は利用できません。なのでSQL Server, MS Exchange, Active Directry ServerなどDBサーバ、アプリケーション・サーバなどには不向きです。
これらすべての利点があるにもかかわらず、vSphere Replicationは、その問題がないわけではなです。特定の機能はSRMと一緒に使用するときのみサポートされます。vSphere ReplicationはSRMのプライマリ・サイトへフェイルオーバーを反転されるリカバリ・プランの新規自動フェイルバック機能をサポートしません。
VSphere Replicationユーザはまたファイルバックにマニュアル・ステップで必要な多くを自動化する「Reprotect Mode」へアクセスすることができません。しかし「Reprotect Mode」が無くても、以前のSRMユーザは長年、アレー・ベースのレプリケーションでフェイルバック・プロセスをマニュアルで反転させていました。
vSphere Replicationで、もう1つ考えなくてはいけないことは、それはコアのvSphere 5 機能ではないことです。その代わりSRMとは別の製品番号(SKU)で出荷されます。理想的にはVMwareは中堅企業(SMB)向けのSRM用のコスト効果のある価格を提供するでしょうが、現時点ではまだ不明です。
ある人はvSphere ReplicationをSRMで縛ることはVMwareが顧客に高額な製品を売りつける意図的な企みだといいます。VMwareは慈善団体ではないので、それには意味があります。しかし自動化(SRM)の無いレプリケーション(vSphere Replication)は焦点がずれています。特に災害時にデータセンター全体を移動している場合は。
[ソース] http://searchvmware.techtarget.com/tip/VMware-vSphere-Replication-breaks-disaster-recovery-storage-barriers
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