仮想化でのパフォーマンス・チャートでの仮想マシン・ネットワーク・パフォーマンス問題の追跡

よく聞かれる質問:Windows2008で稼働するアプリケーションをvSphere 5.1環境に移行したら、パフォーマンスは改善したがタイムアウト問題が発生した。プロトコール・アナライザーで確認したらサーバがアプリケーションにリセット・フラグを発行していた。どうすればいいのか!?

ネットワーク・パフォーマンス問題が起きた時にトラブルの原因がどこにあるのかを見極めるのは非常に困難です。特に仮想インフラは高度に複雑化した時はさらに厄介です。ユーザのシステムを深く調査無しでは正確な回答を出すことは難しいです。トラブルシュートが必要になります。しかしシステムを検証するために必要なツールとタイムアウトを診断する簡易ツールがあります。

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サーバ仮想化統合計画時における回避すべき5項目

(1)統合率にフォーカスし過ぎ
仮想マシン(VM)/サーバの数値でサーバ統合の統合率として測ります。統合率は物理サーバの許容量と仮想化したいワークロードのタイプに依存します。高い統合率は可能ですが、それがビジネス的にベストとは限りません。高い統合率はサーバに加重負担をかけ、災害時における故障サーバからのワークロードのリスタートを困難にします。最後に理想的なサーバ統合率の特定はバランスを取ることです。

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仮想化データの事業継続(BC)とディザスタリ・リカバリー(DR)プランのためのヒント

仮想化技術と仮想マシン(VM)の一般化に伴い、その事業継続(BC:Business Continuity)と ディザスタリ・リカバリー(DC:Disaster Recovery )アクティビティについて考えることは重要なことです。

これらはユーザの仮想化BC/DRプラン、ドキュメント化、活動のヒントです。

1.何を仮想化するか、しないかを決定する。

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VMDKの仮想ディスクをRDM(Raw Device Mapping )に変換

検証環境で作成した仮想マシンを運用環境に移行するにあたり、ディスクをRDMで使用する場合やVeeam Backup & Replicationでバックアップしていた仮想モードのRDMのディスクをリストアし(Veeamからはデータストアに対してのみリストア可能です)、最終的に再度RDMのディスクとして使用する必要がある場合などにはVMDKからRDMへの変換を行う必要があります。

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VMware vCenterの機能不足点とそれを補うvSphere管理ツールの利用価値

VMware vCenterができないこと:
VMware vCenterですべてが行えるわけではありません。VMwareはそれを補うためにvCenter Operations Management Suiteを推奨していますが、それは高価なものです。最初にvCenterができないこと検証します。

●強力なパフォーマンス・グラフィック表示とレポート:vCenterにはカスタムなグラフィック機能がありますが、作成が難しく、準備されたダッシュボードは通常のモニタリングは困難が多くあります。
●ボトルネックを検知するキャパシティ管理:キャパシティの不足からのスローダウンが起こる前にボトルネックを検知する機能の不足
●What-if分析:インフラに新たなリソースを追加した時に追加のキャパシティを判断。例えばすべてのvSphereホストのメモリーを2倍にした時に追加で何台の仮想マシン(VM)を稼働させることができるか。
●他のハイパバイザー、パブリック・クラウド、物理サーバを使用するデータ・センター用の異機種環境でのパフォーマンス、キャパシティ分析
●パフォーマンス・メトリックと容量不足でのデータセンター全体で発生するイベントの相関関係
●オーバーサイズまたはアンダーサイズのどちらかであるVM(仮想マシン)の識別

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VMware vSphere HypervisorでのESXi共有ストレージの構築

無償VMware vSphere Hypervisorでの仮想化サーバではローカルからESXi共有ストレージにデータストアを変更することでより良いVM(仮想マシン)の信頼性が得られます。

ESXiハイパーバイザ上で稼働する各VMはディスクスペースが必要です。VMwareはディスク・ファイルをVMFS(virtual machine file system )上でストアと管理を行います。VMwareデータストアはデフォルトで新規ESXiホスト上に作成されます。VMware環境で1台以上のESXiホストを使用開始した時にローカルでのデータストアの代わりにセントラル的なストレージの導入が必要になります。

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iSCSIを活用した信頼性があり、高速なSANネットワークの構築

iSCSIは幅の広く、安価なSANアクセス技術です。しかしディプロイは単なるiSCSIフィルターのインストールやネットワーク・ノード接続に留まりません。

iSCSIネットワークをデザインする前にInternet Small Computer System Interface (iSCSI)プロトコールを理解することも必要です。iSCSIではストアーされるブロックは専用のSCSIケーブル上というよりも、IPパケット内でネットワークを超えて転送されます。このiSCSIトラフィックはデフォルトではTCPポート3260でアドレスされます。iSCSIブロック・デバイスは通常ユーザ環境ではSAN(Storage-Area Network)であるiSCSIターゲットとして参照されたノード上でコンフィグレーションされます。SANへ接続するサーバはiSCSIイニシエータです。

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Hyper-V Server 2012 R2 フリー版へのリモート・デスクトップ・ソリューション

マイクロソフトからHyper-V Server 2012 R2というフリー版のハイパーバイザが提供されています。Hyper-V Server 2012 R2はWindows Server 2012のHyper-Vの役割に相当します。フリー版で提供されないことは、Hyper-Vでインストールされたホスト上での仮想マシン(VM)の使用権になります。フリー版のHyper-V Server 2012 R2で稼働する各仮想マシンはライセンスが必要になります。

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VMware仮想環境の平衡状態を保つためのスナップショットの管理

●VMwareスナップショットの構造を解明

最初にスナップショットが作成された時にどのようになるかを検証してVMのスナップショットを考察します。


図1

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vCenterとVMware仮想環境のセキュリティ強化のための4つのステップ

1.ホストにアクセスできる人間の制限:
ホストのセキュリティ化で最初で、最も簡単な方法はロックダウン・モードができるようにすることです。これはvCenterに接続されるすべてのホストがvCenterで管理されることを確かにします。またユーザがvCenterを使用して直接ホストにログインしたり、vCenter経由でコミュニケーションを行っていないツールを防御します。これをESXi version 4で行うにはvCenterでログインし、保護したいホストを選択します。「Security」に続く「Configuration」タブをクリックします。「 Lockdown Mode」に進み、「Edit」をクリックして、「Enable Lockdown Mode」をクリックし、「OK」をクリックします。ESXi Ver5を使用している場合はコンソールにログインし、ロックダウンを使用できるようにDCUI(Direct Console User Interface )を使用します。

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VMware管理者のためのMicrosoft VSS知識

●最初にVSSとは…
MicrosoftのVSS(Volume Shadow Copy Service)はアプリケーション・バックアップ用としてWindowsに組込まれたインフラです。ネイティブなWindowsサービスとしてVSSバックアップが行われいる間にアプリケーション・データの整合性を提供します。ディスク・ボリュームの静止を行うためにVSS Requestors, Writers, Providers間での調整に依存し、バックアップがデータ欠損無く行うことができます。

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VMFS vs. RDM:どちらのクラスタ・ファイル・システムが最適化か?【VMware】

どのようにVirtual Machine File Systemは稼働するのか?
VMFSデータストアはVMkernelがディスクを使用するデフォルト手法です。ディスクはVMkernelでパティション、フォーマットされます。VMkernelのみがリードでき、データストアと呼ばれます。VMFSの利点はSAN(storage-area network)環境でシングル・ディスク, LUN(logical unit number)として複数のVM(仮想マシン)を保持することができます。

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仮想化におけるストレージ・スナップショットの制限

ストレージ・スナップショットについて

SANデバイス用の管理の基本ユニットはLUN(Logical Unit Number)で、LUNはいくつかの物理ハードディスクか単体ディスクの一部から構成されたストレージ・ユニットです。

LUNの構成を設定する上でのバランスでいくつかの考慮する点があります。1xLUNは重要なアップリケーションが稼働するVMをサポートすることを目的とし高性能SSDディスクでバックアップすることがあり、他のLUNは大容量で安価なディスクでバックアップされ、そして主にVMテストで使用されます。一旦作成されれば、LUNはハイパバイザーに必要なボリューム・フォーマット(例としてVMFS ( Virtual Machine Files System) : VMware, CSV -( Cluster Shared Volume ): Hyper-Vで利用可能です。この時点でLUNは複数のVMを含みます。

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VMware vSphere 5.5における5つのアップデート

先週末にリリースされたVMware vSphere 5.5。
この5.5では複数の新機能・機能改良が行われましたが、今回はその中でも5つのアップデートに関して紹介いたします。

1.VMDKのファイルサイズ上限が62TBまで拡張
vSphere 5.1まで、VMDKのファイルサイズは2TBが上限でした。
今回のvSphere 5.5ではこれが62TBまで引き上げられました。
これにより、今までよりも大容量の仮想マシンが展開可能になります。

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VMware vSphereパフォーマンス改善のためのトップ・テクニック

vSphereパフォーマンス改善は不要な仮想マシン制限を削除すると同様に簡単であり、ストレージLUN(logical unit number)へのキューを再構成するのと同じくらい複雑になったりします。

これはVMwareのシニア・エンジニアが米国のVMUGで説明した内容の要約の翻訳版です。

1.アフィニティ ルール設定は避ける。VMware vSphereは利用可能なサーバに対する仮想マシンのアサインでベストなコースを選択します。アフィニティ ルールはサーバ問題へのテストとトラブルシュートには最適とされています。

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