仮想環境での基本的な活動は本質的に物理ストレージ環境と同じです。クリティカルなシステムとデータを確認し、それらのバックアップとリカバリ機能を確立し、その特定したクリティカルなシステムとデータのリカバリ性をテストと検証をする必要がまだあります。しかしユーザ企業が総合的なディザスタ・リカバリ(DR)戦略/BC(ビジネス継続)プログラムを認めていても、特に大企業では何百、何千というサーバを保有する大企業では仮想化環境用途が大きな作業となっています。完全なDR/BCソリューションの開発、ディプロイ、サポート、テストは予算、人員、リソースを要求されます。
何が最もクリティカルな仮想化されたリソースかを理解するこによって、特に仮想化した資産全体の何がBC/DR要求として処理は必要かを考慮することでBC/DRプログラムはそのリソースだけに制限されます。仮想化環境でDR要求を処理するための問題点はサーバ用の変更同様にデータ・ストレージの場所、ネットワーク・インフラの変更、セキュリティです。
一般的に仮想化環境はどこにでも設置できるので、データ・ストレージはまたどこにでも設置できます。問題は物理ストレージ・コンポーネントをどこに設置するかです。ネットワーク・インフラ要求への変更には内部と外部のネットワーク・トポロジー、帯域幅、遅延を再検討が必要です。これはユーザのインフラは内部と外部の両方のコンポーネントを持っているからで、ユーザの現状のネットワーク構成は仮想環境には適合していないかもしれません。最後にユーザがネットワーク・セキュリティのエンド・ツー・エンドのコントロールを持っていなければセキュリティに対処する必要があります。伝送で許可されていないアクセス・ポイントが無いことを確実にするためユーザのネットワーク関連を充分検証することが必要です。
小規模な仮想環境では仮想ソフトをリカバリ・ソフトを組み合わせるDIY(do-it-yourself)ディザスタ・リカバリ・プランか、仮想環境用のBC/DRソリューションを使用するかが可能です。BC/DRソリューションを使用する方が手早く、コストを抑得ることができますが、社内に専門技術部門があればそれを活用することも考えられます。
プラス面として仮想化はシステム・リカバリ用のハードウェア要求を低減させます。もし仮想マシン(VM)がどこにでも設置できれば、たぶんディザスタリカバリに使用されたVMのホストとして設計された特殊の仮想DRマシンを設定することができます。仮想DRマシンは単一ファイルにコンパクトにでき、非常にポータブルにでき、どこにでも設置できます。これによりディザスタリ時にディプロイがまた可能で、後で早く、簡単にロールバックできます。
結論としてユーザのDRプログラムに仮想化を組み込む場合には次のような戦略が必要になります。
1)BC/DRプログラムに仮想化を投入する決断
2)仮想DRマシンに使用する重要なシステムとアプリケーションの確認
3)仮想DRマシンを素早くディプロイする機能の構築
4)仮想DRマシンでの重要なシステムのリカバリ性のテスト
5)このプロセスが誰にでもリカバリができるように処理方法をドキュメント化する
*ここでは仮想DRマシンはレプリケーションされた仮想マシンを意味します。