CDPを導入するための3つのポイント【仮想化プラットホーム VMware vSphere】


CDPを導入するための3つのポイントについて説明をします。

CDP(Continuous data protection)とは記憶装置に書き込まれるデータの更新内容を常に監視し、変更箇所を保管してくことで、データを過去のどの時点へも復旧させることができるシステムのことである。主に企業のディザスタリ・リカバリのために用いられています。

CDPを導入するために3つのオプションが考えられます。それらの3つを紹介します。

●オプション1:「レガシーなCDP」か、クラシックSANベースのCDP

○導入:高価なSANハードとそれに関連するCDPソフトが各サイトですべてのSANディスクをレプリケートするために使用されます。
○長所
-RPO (recovery point objective:復旧時点目標 / 目標復旧時点 / リカバリポイント目標)がゼロで、データの欠損がない)
-VMware Site Recovery Manager (SRM)との共存
○短所
-非常に高価
-各サイトでまったく同じSANディスクが必要
-個々のVMのフェイルオーバーが不可
-セカンダリ・サイトでのすべてのVMのレジスターはマニュアルでの処理になり、RTO (recovery time objectives:定められたレベルにサービスが復旧するまでに必要となる経過時間)が不安定
-トランザクション整合性のためのWindows VSS (Volume Shadowcopy Services)を必要とするアプリケーションでは本来のCDPの提供はできない。
-遅延の無い、広帯域接続が必要で、遠隔地とのレプリケーションを行うには不向き
-非常に高価
○ベンダー例:EMC RecoveryPoint, NetApp SnapMirror

●オプション2:ソフトウェア・ベース・サーバ・レプリケーション
○導入:ソフトウェアは各物理(バーチャル)サーバにインストールされ、サーバのすべてのデータは非同期レプリケーションを使用して、セカンダリ・サイトで同じソフトが稼動する同一のサーバにレプリケートされます。
○長所:データ・レプリケーションが必要な一握りの物理サーバ用には低コスト
○短所
-物理サーバ・オリエンテッド(VMにインストールも可能)
-VMコンフィグレーション(例:VMXファイル)またはたのVM”メタファイル”はレプリケートは不可
-大規模サーバにスケールアップは不向き
-RPOが約5分(5分間のトランザクション欠損の可能性)
-VMware vSphere Changed Block Tracking (CBT)が利用されていない
-ホスト多重VMがレプリケートされた時はホストに高負荷の可能性
-まだ高価:セカンダリ・サイトに同一のハードが必要で、プライムとセカンダリ・サイトの両方にソフトも必要で、稼動するVMレプリカも必要。
○ベンダー例:Double-Take Software

●仮想化可能な二アー(近似)CDP
○導入:VMでVMware vSphereトラック変更データが稼動するサーバで、変更データLAN,WAN経由で非同期レプリケーションを使用して転送される。
○長所
-低コストなオプション
-データのすべての層で手が届く価格
-違ったハードウェア・タイプでレプリケーション可能
-VMレプリケーションにパワー・オンは不要
-トランザクション整合性のためのWindows VSS (Volume Shadowcopy Services)の使用が可能
-最新のVMware vStorage技術を利用
-非常にコスト・セーブが可能
○短所
-RPOに約5分必要
-Windows VSS等のアプリケーション整合オプションが使用された場合、トランザクション処理で若干の遅延の可能性
○ベンダー例:Veeam Backup & Replication

サマリー・テーブル

結論:
企業はサーバの100%仮想化に急速に向かっていて、過疎化の利用から得られる多くの恩恵を受けられます。仮想化サーバの恩恵の1つはハードウェア・インディペンデントです。これによりプライマリとセカンダリ・サイトで物理サーバとストレージ・ハードウェアがまったく違っていてもポータビリティが可能です。VMwareが2009年にvSphere 4をリリースした時にデータ保護用のvStorage APIに大きな進歩がありました。最も大きな改善はCBTで、vSphere ESX(i) 4.xサーバはVMの仮想ディスクブロック変更も追跡にCBTを使用しています。これらの仮想化の新機能を活用することはこれからの企業にとって不可欠なことです。

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