もしVMware vSphereクライアントでは充分でない時、ホストのESXiコンソールとテック・サポート・モード(tech support mode)が手助けになります。
VMware管理者はvSphereクライアントではできないホスト・ネットワーク・管理、ブート・パラメータの変更、特定のディレクトリ内のディスク・スペース確認などのパフォーマンス管理タスクを実行することができます。
テック・サポート・モードはLinuxコマンド・ライン・インターフェイスを使用してVMwareトラブルシュート・タスクを実行します。vSphereクライアントへホストが接続できなくなった時、ハードウェア特定の情報が必要な時にテック・サポート・モードは非常に有効です。
ESXiコンソールでテック・サポート・モードを稼動させる方法:
ホスト・キーボードでF2をプレスし、ESXiコンソールを起動させます。もしデータ・センターから遠い場合やホストへの物理的アクセスが無い場合はESXiコンソールのトラブル・オプション経由でリモート・シェル・アクセスを可能にさせます。
リモート・シェル・アクセスを利用するには、ESXiコンソールのメニュのリストから「Troubleshooting Options」を選択し、「Enable Local Tech Support」と「Enable Remote Tech Support」を選択し、それによりESXiのLinuxコマンド・ラインへのアクセスが可能になります。
コマンド・ラインからこのテック・サポート・モードのみで有効なコマンドを使用することができます。例:vdf:ESXiホストで利用可能なディスク・スペースの表示、vdu:特定のディレクトリで占有されているディスク・スペース量の表示
ホスト上でテック・サポート・モードを利用可能後にはコマンド・ラインへのアクセスは「Alt + F1 」をプレスすることで可能になります。この時点ではユーザは通常ESXiホストへの接続に使用する管理者資格でログインできます。
また、テック・サポート・モードを利用可能後にESXiコンソールにリモートで接続するにはSSH(Secure Shell),SSHクライアント(例;Putty)を使用することができます。再度サーバへのアクセスはユーザネームとパスワードの入力が必要です。
リモートからのログイン後はLinuxコマンド・ラインが確認できます。ESXiコンソール・メニュへのアクセスが必要な時は sbin/dcui コマンドを入力することで黒・黄色のESXiコンソール・メニュが表示されます。
図1:SSH経由でリモートにVMwareコンフィグレーション・メニュへのアクセスが可能
コマンド・ラインからのアドバンス・トラブルシュート・オプション
テック・サポート・モードのコマンド・ラインはLinux とVMware特別コマンドを使用してアドバンスのトラブルシュートが可能になります。
そのリストはルート・ユーザとしてログインします。それから vm とタイプし、Tabボタンを2回押します。それによりLinuxコンソールに自動的にすべてのコマンドがリストされます。多くのコマンドが vm でスタートします。その中から必要なものを選択します。
図2:ESXiコンソール用VMwareコマンドのリスト
役立つコマンドとして:
vm-support:ホスト上の重要なパラメータを分析するスクリプトのディプロイ
vim-cmd:すべてのタスクをバーチャルに実行
vmkvsitools:ハードウェアに関連する情報の提供
ソース:http://searchvmware.techtarget.com/tip/ESXi-console-tech-support-mode-When-the-vSphere-Client-isnt-enough
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