vSphereメモリー・管理テクニック


VMware vSphereではリソース利用を効果的にするためのメモリー・アロケーション方法がいくつかあります。

トランスペアレント・ページ・シュアリング、メモリー・バルーニング、スワッピング、メモリー・コンプレス(圧縮)などアドバンスなvSphereメモリー管理で管理者はホスト上で多くの仮想マシン(VM)を稼働させることができます。ホスト上での物理的に使用可能なRAMの量を超えてVMに必要なRAMの利用を可能とします。

これらのメモリー管理技術を活用することでVMを続けて使用でき、利用可能なメモリーをVMにアロケートすることができます。

トランスペアレント・ページ・シェアリングとメモリー・バルーミング

トランスペアレント・ページ・シェアリング(TPS)では、ハイパーバイザーはホスト上のVM間でのVMのアクティビティを分析し、同様なメモリー・ページを特定し、これらのVMでのページを共有し、メモリー・ブロックへポインターを設定します。TPSはOSが同じファイルを複数度ロードする複数VM上での同じOSが起動する場合に特に利用価値があります。

さらにTPSで、VSphereはメモリー使用度を最適化するようにメモリー・バルーミングを使用します。このメモリー管理技術を使用するには、ユーザはVMに特別のバルーン・ドライバをインストールする必要があります。このドライバはVMwareツールの一部で、指定したVMにインストールすることができます。ハイパーバイザーはドライバをVMから使用していないメモリーを返還要求するように使用し、すでにメモリー不足のVMからメモリーの返還要求を回避します。

ゲストOSにはバルーン・ドライバがインストールされているので、OSの特定のメモリー・ニーズが分かります。もしホストOSでメモリーが不足している場合は利用可能なメモリー要求をホスト内での他のVM上のすべてのバルーン・ドライバに呼びかけ、そして同様にVMにメモリーを供与します。ゲストまたは仮想OSでのバルーン・ドライバではメモリーが必要なVMから奪うことはありません。

他のメモリー管理テクニック

メモリーバルーニングとトランスペアレント・ページ共有が特定のvSphere環境でリソース利用を最適化できない場合はハイパーバイザーはスワッピングを利用します。このメモリー管理テクニックでハイパーバイザーは使用されているメモリーを再要求し、スワップ・ファイルにストアーします。ディスク・ベースのストレージは物理RAMストレージより遅く、スワッピングはVMのパフォーマンスを制限し、リソース使用を最適化する望ましい方法ではありません。

他の方法として、ハイパーバイザーはメモリー・ページを圧縮しようとする時はメモリー圧縮が可能です。もしページはオリジナルから最低50%圧縮できるなら、圧縮ページ用のメモリー・キャッシュにストアーされます。ホストはメモリー不足であればメモリー圧縮のみを考慮し、そうでなければメモリー・スワッピングの開始が必要です。メモリー圧縮はスワッピング方法がないESXiホストのパフォーマンスを妨げることはありません。

ハイパーバイザーがvSphereメモリー・管理テクニックを使用していても、ユーザの環境でどのVMが最も重要かはわかりません。vSphere管理者はまたリザベーション、制限、共有などのメモリー・管理テクニックが必要です。続く…

ソース:SearchVMware

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