バースト性ネットワーク・トラフィック・パターンでのVM(仮想マシン)では大きなパケット損失(ロス)が起こる可能性があり、VMのネットワーク設定内で修正を必要とする可能性があります。最初にVMが使用している仮想ネットワーク・カードのVMXNET3を検証します。Linuxホストでこのような場合、大容量データ・ファイルが高帯域幅のネットワークを介して送信され、そして特定のある状態で高いパケット損失が起こります。送受信チェックサムを無効にすることによって、状況を修正します。これらのチェックサムが正常に誤ったパケットを締め出すようにするには、リスクを追加します。通常のイーサネット・カードのエラーは百万分の一以下で、リスクレベルは低いです。
Linux ethtool ユーティリティを使用してVMwareネットワーク設定の送受信チェックサムをスイッチオフにして、コマンドラインからルートでethtoolをスタートします。
例えばeth0ネットワーク・カードでこのチェックサム機能をオフにスイッチするリード・コマンドは:
ethtool –offload eth0 rx off tx off
もしこれがうまくいくならネットワーク・カード用のコンフィグレーション・ファイルをオープンします。
SUSEでは: /etc/sysconfig/network/ifcfg-eth0
Red Hatでは: /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0
そしてETHTOOL_OPTIONSパラメータを
ETHTOOL_OPTIONS=’–offload eth0 rx off tx off’
に変更します。
まだパケット損失のトラブルシュートが必要ならイーサネット・ユーティリティを使用して受信リング・バッファ・サイズを大きくさせます。デフォルトでのこのバッファ・サイズは256ですが、最大4096まで使用することができます。
ethtool -G eth0 512
を使用してリング・バッファ・サイズを512にリセットします。これでも結果が出なければさらに高い数値を試みます。
Windows VM上の高いパケット損失はVMXNET3ドライバ上のネットワーク設定へ変更を要求します。デバイス・マネジャからVMXNET3ドライバを右クリックし、プロパティーを選択します。Advancedタブには2つのパラメータがあります。Small RX Buffers と RX Ring #1 Sizeです。これらのパラメータ値を若干増加させ、それが改善されるかどうかテストを行います。パケット損失が改善されるまで数値を徐々に増加させます。
多くのケースではこれらの修正は仮想マシンでのパケットの欠落数値を減少させます。もしネットワーク設定の調整がうまく行かない場合はVMとESXiプラット間のVMwareネットワーク設定ではなく、VM内の他のパフォーマンスに関連する要因による別の問題の可能性があります。パフォーマンスを調整するパラメータには多種があるので、ゲストOSに詳しい経験者に相談することが必要です。誤ったパラメータ調整はVM上での大きな逆インパクトの可能性をもたらします。
ソース:SearchVMware
関連トピックス:
- 仮想化でのパフォーマンス・チャートでの仮想マシン・ネットワーク・パフォーマンス問題の追跡
- iSCSIを活用した信頼性があり、高速なSANネットワークの構築
- Data Recovery設定【仮想化プラットホーム VMware vSphere】
- ネットワークのトラブルシューティング(ESXのコマンド編)【仮想化プラットホーム VMware vSphere】
- VMware Workstationのネットワーク種類
- VMware vSphere 5の有益な新規ネットワーク機能 x 5
- VMware vSwitchの安全なセキュリティ設定について
- CentOSをVMware環境上で便利に展開・運用する方法