VMwareの仮想マシンのアイコンに、黄色い三角のビックリマークがつくことがあります。これはワーニングを示しています。
その仮想マシンを選択して「サマリ」を見た際に、「仮想マシンのディスク統合が必要です。」という構成の問題が表示されている場合は、過去のスナップショットが正しく削除されずに残ってしまった結果、スナップショットのディスクが問題を起こしている可能性が高いです。
この正しく削除されなかったスナップショットは俗に「孤立したスナップショット(Orphaned snapshot)」と呼ばれます。
これはスナップショットマネージャに表示されないのにもかかわらず、実際のファイルは削除されていないスナップショットのことです。
ほかの箇所にも異変の兆候が現れています。
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- 「タスクおよびイベント」のイベントから過去のイベントを見るとスナップショット削除時のディスク統合に失敗した、というログが現れています。
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- 「データストアブラウザ」から当該仮想マシンフォルダの中身を見ると、スナップショット特有のvmdkファイル「xxxxx-000002.vmdk」といったファイルが残存しています。
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- 「プロビジョニングされたストレージ」などの値が、仮想マシンに割り当てている仮想ディスクサイズよりも、残存しているスナップショットのファイルサイズ分大きくなっています。
この問題は、スナップショットの統合を実施することで解消します。たとえスナップショットマネージャにスナップショットがなくとも、この統合機能は有効に機能します。
統合が成功すればデータストアから孤立したスナップショットのファイルが消え、プロビジョニングされたストレージなどの値が正常に戻ります。
仮想環境モニタリングツールVeeam ONEの最新のバージョン8では、こういった孤立したスナップショットを検知できるレポート機能を備えています。
Veeam ONE Reporterの標準搭載レポートの1つとして、Orphaned VM Snapshotsレポートがあります。このレポートは孤立したスナップショットの検知に特化したレポートで、孤立したスナップショットにより浪費しているデータストアのサイズや、どの仮想マシン・データストアに孤立したスナップショットのファイルが存在しているかを一覧で表示可能です。
このほか、Veeam ONEバージョン8ではインフラストラクチャリソース監視機能のさらなる強化、姉妹製品のVeeam Backup & Replicationとの連携強化など、さまざまな新機能が追加されています。
■Veeam ONE v8 – さらに強化された仮想環境のモニタリングとデータ保護のアシスト機能
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