本日はVMworld最終日でした。来年のVMworldはラスベガスで開催予定です。
最終日でもブレイクアウトセッションは行われており、既存のモノに加えて、アンコールのセッションなども行われています。
EUC4842 – Technical Deep Dive on Horizon Air Desktops and Applications
Horizon Airの技術的な解説セッションです。はVMwareが提供するDaaSであり、セキュリティ、デバイスの自由、エンタープライズな統合、ユーザエクスペリエンス、ティア個別のロールを提供します。Horion Airでは完全なVDIデスクトップ、ホスト型のアプリケーション、共有デスクトップによりユーザの求める全てのケースに対応することを可能にします。基本的なアーキテクチャとしては世界各地に散らばる共有リソースに対してTenantのアプリケーションがAPI経由でリソースマネジャーにアクセスし、各ユーザに仮想デスクトップを提供します。日本ではサービス展開が5月に始まったばかりのモノですが、このようなサービスは技術的な部分まで把握しないと不安が残るため、利便性だけではなく日本でもこのような技術セッションをもっと展開していくことが重要なのではないでしょうか。
INF5432 Infrastructure as Code – Ban Snowflake Deployments
実際にDevOpsな開発を行うためのデモセッションでした。インフラストラクチャをシンプルなコードで扱えるようにし、そのコードをPuppetで管理、環境へのデプロイを容易にするということが主な目的です。さらに、コードで標準かされていることで、それぞれのサーバでスノーフレークのように少しずつ構成が異なるということを避けることができます。また手動での変更が行われていたとしても、その変更はコードとの差異として現れ、どこの、何か問題になっているかを明確にできる、そしてデプロイが自動化されることで、トラブルの主な原因である人的要因を減らすことができます。このインフラストラクチャをコードとして扱うデモを実際に見ることでその利点を理解することのできるセッションとなっていました。
STO5937 Backup and Recovery with VMware vSphere Data Protection: Technical Walkthrough and Best Practices
vSphere Data Protectionの基本的な機能紹介とベストプラクティスを紹介するセッションです。まず初めにVer6.0での主な機能として簡単に次の機能が紹介されました、バックアップのレプリケーションが可能、SQL Server、Exchange、SharePointに関してアプリケーション用のエージェントで処理が可能、このエージェントで物理マシンもバックアップ可能、セルフサービスなファイルリストア、緊急用のホストへの直接リストアが可能。
そしてEMC AvamarがベースになっているVDPの仮想アプライアンスをデプロイするときの構成や重複排除のかかり方、Avamar、Data Domainとの連携などが紹介されました。また、上記の機能を実際に設定するデモも行われました。ベストプラクティスとしては外部プロキシの構成やVDPアプライアンスをPower Offで落としてしまうと不必要にチェクポイントまで戻ることがある、スナップショットの取り扱いなどを解説していました。
Veeam製品を扱っている関係上いろいろ思うことはありましたが、ここではセッションの紹介にとどめておきたいと思います。