VMware HAの検出方法とトラブル時のチェック項目


●高可用性

VMwareの高可用性を実現するには、VMwareHA(以下HA)とFTがあります。

HA・・・故障時のリカバリ方法は、仮想マシンをパワーオンからやり直すというものです。そのため、サービスが回復するまでには一定の時間を要します。
FT・・・仮想マシンの実行はそのまま継続されるため、メモリ上のデータも含めデータロスは発生しません。

FTの方が、より高可用性を実現できると言えますが、FTを実現するにはCPUの制限があったり、ライセンスがAdvanced以上である必要があるなど、条件がある程度必要です。一方のHAは、CPUの制限がなかったり、ライセンスがEssentials以外であれば何でもよいなど、比較的条件が軽めになっています。


※HAのイメージ

●HAの障害検出方法

HAは以下の方法でチェックされます。

・Faild host
15秒ごとにESXホストがハートビートをVMHAエージェントに投げ、受信ができない場合ホストがシャットダウンする

・Isolation response
12秒ごとにpingを実行し、できなかったらVMをシャットダウンする

●HAができないときのチェックポイント

まずは基本的なことではありますが、HAに必要な下記が欠けていないか確認します。

・vCenter Server
・2台以上のESXホストからなるvSphereクラスタ
・仮想マシンの格納領域として、クラス内のすべてのESXホストからアクセス可能な共有ストレージ(FC・iSCSI・NASなど)
・ハートビートをやり取りするためのネットワーク(サービスコンソールネットワークと共有可能)

上記すべて問題なければ、VMware公式にある「vSphere Availability Guide」の「VMware HA Checklist」(25ページ)をチェックしてみましょう。
http://www.vmware.com/pdf/vsphere4/r41/vsp_41_availability.pdf

関連トピックス:

カテゴリー: VMware, トラブル パーマリンク

VMware HAの検出方法とトラブル時のチェック項目 への1件のフィードバック

  1. クライム のコメント:

    ●Veeam Backup & Replicationの新規CDP機能を使用することで仮想マシン(VM)のデータ損失の排除することができます。
    https://www.climb.co.jp/blog_veeam/veeam-backup-19916
    ●またZertoを使用することで高速で仮想マシン(VM)のデータ損失の排除することができます。
    https://www.climb.co.jp/soft/zerto/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

 

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

この記事のトラックバック用URL