VMware管理運用は複雑で、イライラするものです。しかし仮想マシン(VM)の取扱いに関して最適な手法を知っていれば、それを容易にすることができます。
No. 1: シン・プロビジョニング
ユーザは仮想ディスクを適正サイズにする努力は必要ですが、場合によってはディスクサイズは増加します。例えばデータベース・サーバは定期的にデータを増加させます。
この場合、管理者はしばしば最初に必要だったよりもVMに追加のディスク・スペースを割当てることになります。シン・プロビジョニングはこの余分なスペース削減の手助けになります。
シン・プロビジョニングされたディスクは作成時にフルの仮想ディスク・サイズを割当てません。替わりにディスク・ブロックがゲストOS内に書き込まれる毎に大きくなります。
シン・プロビジョニングは仮想とストレージ・アレー・レベルの両者で行われます。ユーザは効率のよいスペースを取得でき、独立してオペレーションし、お互いに衝突が起きたりはしません。ユーザはまた必要な時には仮想化レベルでディスクを再圧縮させるためにStorage vMotionを使用することができます。
No. 2: VMware Toolsのインストールとアップデート
もちろん、VMはゲストOSにVMware Toolsをインストールしなくても稼動しますが、効率はよくありません。その管理ツールを別にしてもVMware ToolsはOSのデフォルト・ドライバよりもさらに最適化され、効率のよい仮想ハードウェア・ドライバを含んでいます。
さらにVMware ToolsはハイパーバイザとゲストOS間のコミュニケーションを可能とし、仮想ホスト上でゲストOSが効果的に稼動するように手助けします。新規バージョンは最適なパフォーマンスに重要な新規ドライバとセキュリティ拡張を含んでします。
No. 3:モニターとVMスナップショットの制限
ユーザは主なバックアップ手法としてVMスナップショットに依存するべきではないです。スナップショットはOSとアプリケーションの実行とアップグレード時にはアドホック・バックアップ用には最適です。
スナップショットの稼動時にはリソース・オーバヘッドを取り、それが機能能力に制限を行います。またユーザがシングルの仮想ディスクを2つ以上の仮想ディスク・ファイルに分割した時に問題を起こす可能性をもたらします。
スナップショットが必要でなくなったときには直ぐにそれらを削除するのが最適です。それはスナップショットが稼動していることを簡単に忘れて、数ヵ月後まで気がつかない可能性があります。この時点ではスナップショットは巨大に増加し、削除には長時間係り、VMパフォーマンスの低減の可能性を引き出します。
さらにスナップショットはデータストアの多くのディスク・スペースを消費します。それゆえユーザは定期的なレポートを稼動させ、レポートと管理ツール、そしてこのディスク使用率を追跡するアラームを使用する必要があります。vCenterサーバのStorage Viewはスナップショットの使用をモニターすることができますが、アラーム機能を持ったVeeam Monitorはそれには最適なツールです。
No. 4:テンプレートとクローンの使用
テンプレートとクローンVMの作成機能は仮想化の大きな利点です。両方の機能は新規VMディプロイを単純化と簡単化をもたらします。
テンプレートはマウスを数クリックすることで新規VMを作成することができる標準VMイメージです。一方クローンは存在するVMの同一のコピーの作成で、新規VM作成とトラブルシュートには役立ちます。
両方ともvCenterサーバが必要ですが、vCenter Converter, コマンド・ライン・ツール、vSphereクライアントを使用してこの機能を代用する手法があります。
No.5:面倒を起こすVMとうまくつき合う
時々VMは「ゾンビー状態」やパワー・オフにできない状況に陥ります。物理サーバではハングしたサーバをリセットするために電源コードを引抜くことができます。しかしVMには電源コードは無く、このオプションはありません。VMをリセットするためにホストをリブートするには、ホスト上の他のVMを中断させてしまいます。
幸運にもホストの電源をオフにすることなく、VMをリセットするためにホストの管理コンソールからユーザが使用できるいくつかの強力な方法があります。しかしこれらの手法はESXとESXiベースのホストではまったく別です。
ソース:Eric Siebert